- いわゆる「合成大麻」は重大な健康問題と関連
So-called 'synthetic marijuana' linked to serious health problems
2-Feb-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-02/cp-sm012617.php
Trends in Pharmacological Sciencesに発表されたレビューによると、安全で合法な大麻代用品だと宣伝されている合成大麻は化学的に大麻とは異なり危険な副作用がある。
"K2" や "Spice"として販売されている
- 小さい子どもの洗濯用洗剤ポッドに関連する目の怪我が大きく増加
Large increase in eye injuries linked to laundry detergent pods among young children
2-Feb-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-02/tjnj-lii013117.php
JAMA Ophthalmology。2012年から2015年の間に米国の就学前の子ども達の洗濯用洗剤ポッドに関連する目の化学火傷の数は30倍以上になった。2012年は12だったのが2015年は480。
- 現在の英国の減塩戦略は健康の不平等に対応していない
Current UK salt reduction strategies do not address health inequalities
2-Feb-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-02/uol-cus020217.php
現在の減塩政策は全体としては効果があるものの、より豊かで健康に気を遣っている人ばかりに利益がある可能性がある
British Medical Journal OPEN
- 代替医療として宣伝されているペルオキシドを飲むことは、死亡する可能性がある
Peroxide ingestion, promoted by alternative medicine, can be deadly
2-Feb-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-02/acoe-pip020217.php
Annals of Emergency Medicine。代替医療サークルで身体をクリーンにするとか「ナチュラルな治療法」として宣伝されている高濃度のペルオキシドは多くの命に関わる病気につながる可能性がある。10年の中毒記録の解析。「高濃度」は10%以上の過酸化水素
- 新しい研究が確認：妊娠女性はリコリスを避けるべき
A new study confirms: Pregnant women should avoid liquorice
3-Feb-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-02/uoh-ans020317.php
フィンランドの研究で、妊娠中に大量のリコリスを食べた母親の子どもは認知機能検査の成績がIQで7ポイントほど悪い。378人の若者を約13年比較した。「大量」の定義は州に500mg以上のグリチルリチン（リコリスで平均250g）。American Journal of Epidemiology
（リコリスキャンディは日本人には人気無いので大丈夫だと思うけど）
- 研究がファッション業界の極端な痩せ基準に対応する
Study addresses extreme thinness standards in fashion industry
3-Feb-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-02/w-sae020317.php
女性ファッションモデルには痩せる圧力が高く、それが体重管理のための不健康な行動をしやすいことと関連することが報告されている。この研究はプロのモデルの病的食べ方についてのこれまでで最大規模のもので、労働者保護のための政策的アプローチを検討する可能性を探る。International Journal of Eating Disorders
（確かにモデル業はブラック労働かも）
- 「ゆっくり放出される」肥料が作物の収量を上げ環境影響を減らす
Scienceニュース
‘Slow-release’ fertilizer boosts crop yields, reduces environmental damage
By Katherine KorneiFeb. 3, 2017
http://www.sciencemag.org/news/2017/02/slow-release-fertilizer-boosts-crop-yields-reduces-environmental-damage
尿素をヒドロキシアパタイトに結合させてペレットにしたものをスリランカの田んぼで試験した。ACS Nanoに発表
- ハーブ医薬品を「安全」とみなすことは悲惨な結果になる可能性がある
Herbal medicines assumed 'safe' could have dire consequences
February 6 2017
http://www.smh.com.au/nsw/herbal-medicines-assumed-safe-could-have-dire-consequences-20170205-gu5yp7.html
アデレード大学、マードック大学、カーティン大学の薬理学研究者らが行ったレビューによると、ハーブ医薬品には有害影響がないという神話それ自体が恐ろしい副作用をもつ。規制制度はハーブ医薬品の安全性を保証しないため、消費者や医療の専門家はハーブレメディの影響のいくつかについてはわからない。伝統的ハーブ医薬品の中には有毒物質や重金属、農薬を含むものがある。Medical Journal of Australia
オープンアクセス
What risks do herbal products pose to the Australian community?
Roger W Byard et al.,
Med J Aust 2017; 206 (2): 86-90.
https://www.mja.com.au/journal/2017/206/2/what-risks-do-herbal-products-pose-australian-community
- 有害事象としての黒ニンニク誘発性肺炎の症例
A case of black garlic-induced pneumonia as an adverse reaction.
Suzuki Y, Saito J, Misa K, Fukuhara N, Fukuhara A, Munakata M.
Allergol Int. 2016 Jul;65(3):353-5.
黒ニンニク使用3週間でblack garlic呼吸困難と咳で来院した77才女性。毎日黒ニンニク（加熱して黒くなったニンニク）ひとかけらを食べていた。日本の症例。ニンニクを食べないように指導
- フキの茎へのアナフィラキシー
Anaphylaxis to Japanese butterbur scapes.
Kataoka Y, Tamagawa-Mineoka R, Masuda K, Katoh N.
Allergol Int. 2017 Jan;66(1):141-142.
日本からのフキの天ぷらでのアナフィラキシー反応の症例2例の報告。59才と46才の女性。
- 予期せぬアナフィラキシーの事例：じゃがいも
An unexpected cause of anaphylaxis: potato.
Eke Gungor H, Uytun S, Murat Sahiner U, Altuner Torun Y.
Eur Ann Allergy Clin Immunol. 2016 Jul;48(4):149-52.
ジャガイモアナフィラキシー2例、一例は調理したもの、もう一例は生で、の報告。
Dietary supplement for energy and reduced appetite containing the β-agonist isopropyloctopamine leads to heart problems and hospitalisations.
Bovee TF, Mol HG, Bienenmann-Ploum ME, Heskamp HH, Van Bruchem GD, Van Ginkel LA, Kooijman M, Lasaroms JJ, Van Dam R, Hoogenboom RL.
Food Addit Contam Part A Chem Anal Control Expo Risk Assess. 2016 May;33(5):749-59.
2013年のオランダの事例。英国で過剰使用した女性が死亡したことが報告されているダイエタリーサプリメントに関連する11の有害事象が報告され当局が警告を発表した。製品の表示にはハーブとしかなくヨヒンベアルカロイドが比較的高濃度に検出されたもののそれが有害事象を説明できそうになかった。そこで調査したところN-イソプロピルオクトパミンが治療量含まれることがわかった
