食品安全情報blog過去記事

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その他

MARKETPLACE
'Hope in a bottle': Why diet supplements billed as natural may not always be safe
By Tyana Grundig and Megan Griffith-Greene, CBC News Posted: Feb 03, 2017
http://www.cbc.ca/news/health/green-tea-extract-diet-cbc-marketplace-1.3964073
CBCのMARKETPLACE調査で人気のある緑茶抽出物を含む減量サプリメントは肝臓に危険な可能性があることがわかった。
これらサプリメントはヘルスカナダに認められているが、世界中で学術雑誌に60例以上の肝障害事例が報告されている。緑茶抽出物と肝障害についての専門家ガイドラインの共著者であるHerbert Bonkovsky博士は「リスクはあり、それらはリアルである」という。「ナチュラルと宣伝されているからといって安全だとみなしてはならない」
カナダでの減量製品市場は年に3億400万米ドルと推定されている。薬局には無数の緑茶抽出物サプリメントが並んでいる。
2010年にJoyce Boudreau-Hearnが肝不全で死亡している。彼女の娘Jocelyn Stewartによると、Joyceは減量用緑茶サプリメントを使用し始める前までは健康だったという。「体重が少し減ると思って、彼女は命を落とした」
緑茶抽出物にはよく飲む緑茶に入っているものよりずっと高濃度のカテキン類が含まれる。
有害事象は希ではあるが緑茶抽出物と肝障害の関連は何年も前から知られている。2003年にはフランスと素終え因果肝障害との関連からExoliseという緑茶抽出物を禁止した。
処方薬と違って、ほとんどのナチュラルヘルス製品は安全性と有効性を示す臨床試験は必要ない。MARKETPLACEはヘルスカナダの緑茶抽出物の判断根拠の研究を調べたところしっかりした結論が出せるものはなかった。ヘルスカナダは現在ナチュラル製品の認可方法や宣伝内容について見直し中である。

  • 緑茶による減量の真実

コンシューマーリポート
The Truth About Green Tea for Weight Loss
By Lauren Cooper January 08, 2017
http://www.consumerreports.org/dieting-weight-loss/truth-about-green-tea-for-weight-loss/
脂肪を燃やしがんや心疾患など何にでも効くともてはやされている。効果はあるのか安全なのか?
緑茶は万能薬として人気がある。特に減量用サプリメントに入っている。Nutrition Business Journalによると2015年に消費者はそれらに約1億4000万ドル使った。一方飲み物としての緑茶は世界で水の次に良く飲まれている。緑茶で痩せるという主張には根拠があるのか?我々は専門家に研究レビューを依頼した。
David Nieman博士は緑茶が代謝率を上げるというのは本当だという、多分それはカフェインとカテキンの混合影響である。しかしその効果はあったとしてもほんの僅かで、それ以上に大量に使用することによる肝障害などの重大な影響があるため薦められない。緑茶抽出物がコンシューマーレポートの「決して使用してはいけない15のサプリメント」リストに入っているのはそのためである。
緑茶はがんを予防する?
緑茶は心疾患を予防する?
(略)
普通の量の緑茶を飲むことに有害影響はないだろう、そして魔法の治療薬でもない。

Homeopathy drug had 90% pure methanol
TNN | Jan 26, 2017,
http://timesofindia.indiatimes.com/city/surat/homeopathy-drug-had-90-pure-methanol/articleshow/56785766.cms
法医学検査室の報告によると、6人の死亡と関連するとされる液体に加えたホメオパシー薬には約90%という高濃度のメタノールが含まれていた。この混合物は月曜日に逮捕された母子が作った。しかし警察はまだ死因となったIndian Made Foreign Liquorと混ぜたホメオパシー医薬品の正確な量はわからない
(密造酒で死者が出たというニュースに何故かホメオパシー医薬品を混ぜていたということでホメオパシー医薬品を調べてみたら溶媒がメタノールだったことがついでにばれたという案件)

That manuka honey you’re buying is probably a sham
By Mary Kay Linge February 5, 2017
http://nypost.com/2017/02/05/that-manuka-honey-youre-buying-is-probably-a-sham/
Sunday Times of Londonの委託した研究によると世界中の店舗でマヌカハニーとして売られているもののほとんどはにせ物。直接ニュージーランドの巣箱から入手した本物のマヌカハチミツと、英国の店舗およびアマゾンでオンライン販売されているものを質量分析で比較した。
世界中で毎年1万トンものハチミツがマヌカハニーとして販売されているが、実際の生産量は1700トンである。
こっちがオリジナル
http://www.thetimes.co.uk/article/test-to-stamp-out-honey-laundering-fqd7tztkq

  • ママが学校からランチボックスに「悪い食品」が入っていたと警告文を受け取る

Mum receives warning note from school over ‘bad food’ in lunch box
February 6, 2017
http://www.news.com.au/lifestyle/parenting/kids/mum-receives-warning-note-from-school-over-bad-food-in-lunch-box/news-story/7d2e9af2d84bb403bab7155746c3939e
多くの学校が両親に健康的な食品を持たせるよう薦めている。しかし子どもに手作りバースデーケーキの残り物のチョコレートスライスを持たせた母親は先生から「警告」を受け取ってびっくりした。
ソーシャルメディアに投稿されて議論になっているらしい。)

'Steroid phobia' worsening child eczema
February 6, 2017
http://www.news.com.au/national/breaking-news/steroid-phobia-worsening-child-eczema/news-story/106b8ae3ea3594c2a4cb0fffcc9e9ab0
オーストラリアの子ども達はステロイドクリームに対する「根拠のない」懸念のために不必要に長期間にわたって湿疹に苦しんでいる、と皮膚科医が言う
オーストラリアとニュージーランドの子ども達の約30%が罹る皮膚の慢性炎症の治療にはステロイドの局所使用が主力の治療法である。しかしその副作用に関する恐怖と「間違った情報」により皮膚科医による親への助言が「損なわれている」。
副腎皮質ステロイドの長期局所使用は皮膚を薄くする可能性があるが、正しく使えば避けられる、とオーストラリア皮膚科学会は言う。学会長のChris Baker教授は「ステロイド恐怖症」は止める必要がある、という。月曜日に学会が発表した声明で、医療の専門家やコミュニティにステロイドクリームの「極めて安全な使用歴」を再教育することを呼びかけている。「控えめに」使う助言には意味がない。影響のある範囲に十分塗布することを薦める。

ACDプレスリリース
子どもの湿疹にステロイド恐怖症は止める必要がある
STEROID PHOBIA FOR KIDS WITH ECZEMA NEEDS TO STOP
6 FEBRUARY 2017
https://www.dermcoll.edu.au/wp-content/uploads/Steroid-phobia-for-kids-with-eczema-needs-to-stop-6-February-2017-003.pdf
ステロイド恐怖症もメディアが煽ったんだっけ。でもいまだに根深いよね。苦しむのが嘘情報を信じた本人ではなく子どもというのも辛い)

  • ハワイは「珊瑚礁に優しくない」日焼け止めの禁止を探る

Natureニュース
Hawaii seeks to ban 'reef-unfriendly' sunscreen
03 February 2017
http://www.nature.com/news/hawaii-seeks-to-ban-reef-unfriendly-sunscreen-1.21332
ハワイの法案はある種の紫外線防護作用がある珊瑚礁への悪影響が指摘されている物質を含むローションの販売禁止を目的とする
オキシベンゾンとオクチノキサート

  • 米国政府は動物の福祉データをオフラインに

US government takes animal-welfare data offline
Sara Reardon 03 February 2017
http://www.nature.com/news/us-government-takes-animal-welfare-data-offline-1.21428
USDAは実験室の査察結果や違反についてもう公表しない。プライバシーへの懸念から。
アニマルライツの活動家による個人攻撃がひどかったことが透明性が低下してもしょうがないとみなされる理由になっている。過激派は活動の邪魔でしかないのに。)
Science
USDA blacks out animal welfare information
By Meredith WadmanFeb. 3, 2017
http://www.sciencemag.org/news/2017/02/trump-administration-blacks-out-animal-welfare-information

Updates to APHIS’ Website Involving Animal Welfare Act and Horse Protection Act Compliance Information
Published: Feb 3, 2017
https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/news/!ut/p/z1/vZJNc4IwEIZ_iweOmICf9Iat9WOsdsbvXJgFF0EhwRC1_PsG24u2OtNLc9ok-2b3ebOEkRVhHE7xFlQsOCR6v2ZNbzSpP1udKR31Xt-71J1Php3BmNp03CDL64TJot-kbnc2n43bVmfg1Ah7rF8QRljAVaYisoYsinMvEFwhV14S-xJkYdAcPI7nXAqRXja5gj1GItmg9IBzceQBplqRX279wtuAwjI2bWq1LgG1DQpnMKMMzECkWRKDFpW1syDe6Mq2YwcWOiZuqG_W64Fj-tgITSfAFoRh27KbeMv6E6ZkpXeWS7WeXdtx65b9nfDgjSFh20T4X1_jcr_W3hImMUSJsnqU-jhSKnsyqOatRtoHDlWO1V1m0CPHAlIw6G_SSOSKrK4lZK2BW_eAe70mWZ5iPJM5FzLVHU3_6Gf_gvPYUt1qvDscmKunpJyLj7LL_x6TLJ2n7Vph7sM31fAb29R7GblupfIJNyqr_g!!/dz/d5/L2dBISEvZ0FBIS9nQSEh/?urile=wcm%3Apath%3A%2Faphis_content_library%2Fsa_newsroom%2Fsa_stakeholder_announcements%2Fsa_by_date%2Fsa-2017%2Fsa-02%2Fawa-hpa-compliance

  • Loblawはボツリヌス症リスクのためPresident's Choiceベビーフードをリコール

Loblaw recalls President's Choice baby food due to botulism risk
By Susan Bradley, CBC News: Feb 04, 2017
http://www.cbc.ca/news/canada/nova-scotia/president-s-choice-baby-food-recall-1.3967320
PCオーガニックブランドのリンゴ、ブルーベリー、グリーンピース裏ごしベビーフードに食中毒リスク
CFIAが警告