食品安全情報blog過去記事

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FSAI相談ラインは2016年に3202の食品苦情を受け取った

FSAI Advice Line Received 3,202 Food Complaints in 2016
Monday, 6 February 2017
https://www.fsai.ie/news_centre/press_releases/advice_line_stats_06.02.2017.html
FSAI相談ラインは2016年に消費者からの食品や食品施設、食品表示に関する3202の食品苦情を受け取った。この数字は2015年の2739件に比べて17%の増加で、食中毒に関する苦情数が45%と相当増加した。次いで不衛生が34%増加し、食品表示が正確でないことについては15%増だった。
・1126件が不適当unfitな食品について
・864件が衛生基準
・741件が食中毒疑い
・60件がアレルゲン表示がない
・190がその他
食品に異物が入っているという苦情はしばしば報告される。2016年は昆虫やガラスなどが報告されている。例えば包装されたデザートに生きた昆虫が入っていた;ガーリックソースに長い黒髪が;持ち帰り食品にヒトの爪;デザートにガラス;持ち帰り食品にプラスチックの紐;チップスの袋にタバコの吸い殻、など。他に衛生基準に関する苦情では、客用のトイレが汚い;店でラットを見た;テーブルや床が汚い:そしてある例ではデリの店員がくしゃみを手で受け止めてその手を洗わないままサンドイッチを作った。全ての苦情にFSAIがフォローアップを行い調査を行っている。
また相談電話は助言や情報提供も行っていて、2016年には消費者、食品業界で働く人、製造業者、小売業者、研究者、コンサルタントなど幅広い人たちから10497件の問い合わせを受けた。最も多かったのは食品表示規制、アレルゲンや添加物、FSAIの出版物の要請などであった。
FSAIの情報マネージャーEdel Smythは「この統計は消費者の食品への関心と懸念が増加し続けているいることを示す。消費者の間には衛生状態の悪さに対するゼロトレランスの傾向ができつつあることが示されている。アイルランドの消費者、食品施設に期待する水準に対してますます声が大きくなってきていて、消費者から直接苦情が届けられることが増えているのは歓迎する。我々は食品安全上の良くない経験をしたら誰でもFSAIに報告して、その問題に対応できるようにすることを奨励し続ける」
2016年の相談ラインの約39%が電話、52%は電子的(メールまたはウェブ)、残りはイベントへの参加やフェイスブックツイッターを介して、である。