食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

論文等

Jackfruit seeds could help ease looming cocoa bean shortage
1-Mar-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-03/acs-jsc030117.php
世界的にチョコレートの需要が増加していてカカオ豆の生産がおいつかなくなりそうな中、Journal of Agricultural and Food Chemistryに発表された論文で科学者がジャックフルーツの種子に含まれる化合物に加工したカカオ豆とよく似た香りのものが多いことを報告した。チョコレート代用品としての可能性。

  • 妊娠時と子どものピレスロイド殺虫剤と子どもの行動上の困難を調べた研究への専門家の反応

SMC UK
expert reaction to study looking at pyrethroid insecticides in pregnancy and in children, and childhood behavioural difficulties
March 1, 2017
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-pyrethroid-insecticides-in-pregnancy-and-in-children-and-childhood-behavioural-difficulties/
Occupational & Environmental Medicineに発表された研究が出産前と子ども時代にピレスロイド殺虫剤に暴露された代謝物の測定と6才時点での行動スキルの関連を調べている
ケンブリッジ大学リスクの公衆理解のためのWinton教授David Spiegelhalter卿
提示された根拠は極めて薄弱で、一部に見られる正の関連は偶然である可能性がある。
著者は最初に60の標準的統計検査を行い、たった一つの「有意な」関連を発見した。しかし偶然だけで3つ有意になる。それからさらに30のより感度の高い統計試験を行い、2つの正の、1つの負の関連を発見した。残りの全ては関連があるという根拠にはならなかった。
プレスリリースでは「最も高濃度の代謝物が尿から検出された子ども達は行動異常になる可能性が3倍」と主張しているが、これは代謝物が最も多かった集団ではなく、統計学的に有意でもない。
Behavioural disorders in 6-year-old children and pyrethroid insecticide exposure: the PELAGIE mother–child cohort
http://oem.bmj.com/content/early/2017/02/02/oemed-2016-104035
(フランスの研究)

プレスリリース
ある種の殺虫剤への暴露は子どもの行動上の困難と関連
Exposure to certain insecticides linked to childhood behavioral difficulties
1-Mar-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-03/b-etc022717.php
広く害虫コントロールに使われている化合物が6才の子どもの行動上の困難と関連するかもしれない、とOccupational & Environmental Medicineに発表された研究が示唆する。