食品安全情報blog過去記事

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意見等

  • 全ての動物種用サイレージ添加物としてのLactobacillus casei DSM 28872の安全性と有効性

Safety and efficacy of Lactobacillus casei DSM 28872 as a silage additive for all animal species
EFSA Journal 2017;15(3):4703 [9 pp.]. 2 March 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4703
L. casei系統を最小量5 × 107 CFU/kgで利用すると、乾物を減らしタンパク質保全を助長することで飼料種をサイロへ貯蔵するサイレージ生産を改善する可能性がある。

  • 魚用飼料にビタミンD3添加の安全性

Safety of vitamin D3 addition to feedingstuffs for fish
EFSA Journal 2017;15(3):4713 [19 pp.]. 1 March 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4713
サケ科には完全飼料に1.5 mg ビタミンD3/kgの総量で少なくとも安全性のマージン10で安全である。ほかの魚には十分なデータは入手できなかった。飼料から鮮魚にビタミンDが移行する懸念の不確実性に消費者の安全性評価が損なわれたとしても、魚用飼料に最大1.5 mg/kgに総ビタミンD量を増やすことは、魚を多く摂取する人でも許容上限摂取量を超えることにはならない。

  • Stablor®と筋量を維持しながらの内臓脂肪の減少:健康強調表示

Stablor® and reduction of visceral fat while maintaining lean mass: evaluation of a health claim pursuant to Article 13(5) of Regulation (EC) No 1924/2006
EFSA Journal 2017;15(2):4723 [11 pp.]. 28 February 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4723
因果関係は立証されていない。

  • FEFANA Asblから提出された申請に基づく、全ての動物種用Escherichia coli DSM 25084、KCCM 11132P、SARI12091203の発酵により生産されたl-トリプトファン技術的純品の安全性

Safety of l-tryptophan technically pure, produced by fermentation with Escherichia coli DSM 25084, KCCM 11132P and SARI12091203 for all animal species based on a dossier submitted by FEFANA Asbl
EFSA Journal 2017;15(2):4712 [11 pp.]. 28 February 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4712
E. coli SARI12091203で作られたl-トリプトファンの対象動物、消費者、使用者、環境の安全性は、提出したデータではこの系統の同定と安全性、この添加物の純正を測定できなかったため評価できなかった。E. coli DSM 25084 と KCCM 11132Pで作られたl-トリプトファンは反芻動物以外の種、消費者、環境に安全だと考えられた。どちらの製品にもエンドトキシン量と表面の粉化が使用者の吸入リスクを示唆していたが、製造工程の改良によりE. coli KCCM 11132Pが作るl-トリプトファンのエンドトキシン量は明らかに減り、使用者の健康リスクを示さなくなった。E. coli DSM 25084が作るl-トリプトファンのエンドトキシン量はこの添加物を扱う使用者に吸入リスクとなる。

  • 食品と接触する物質に使用する脂肪酸由来メチル分岐及び直鎖C14–C18アルカンアミドの混合物の安全性評価

Safety assessment of the mixture of methyl-branched and linear C14–C18 alkanamides, derived from fatty acids, for use in food contact materials
EFSA Journal 2017;15(2):4724 [9 pp.]. 27 February 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4724
脂肪分の多い食品以外の全ての食品と接触することを目的としたポリオレフィンの製造に使用し、溶出が5 mg/kg食品を超過しないなら、消費者の安全上の懸念はない。5 mg/kg食品溶出はn-ステアリン酸アミド(stearamide) に対しては適用するべきではない。