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アイルランド食品安全局は2016年に67件のFood Alert(食品警告)とFood Allergen Alerts(食品アレルギー警告)を発表した

FSAI Issued a Total of 67 Food Alerts and Food Allergen Alerts in 2016
Wednesday, 1 March 2017
https://www.fsai.ie/news_centre/press_releases/food_alerts_food_allergen_alerts_stats_01032017.html
アイルランド食品安全局(FSAI)は本日Food Alert(食品警告)とFood Allergen Alerts(食品アレルギー警告)の件数と概要について発表した。
食品警告とアレルギー警告は2016年は39件と28件(2015年は31件と36件   )
2016年FSAIは扱った554件の食品インシデントのうち食品警告、食品アレルギー警告が67件あり、これらの食品は回収措置となった。
食品アレルギー警告
食品アレルギー警告は特定の食品アレルギーや食品不耐性のある消費者に対してのリスクの可能性に関してFSAIが発表する。この警告の理由は、表示されないアレルギー物質があったりアレルギー表示が十分でなかったりするためである。2016年は28件。EUでは表示義務のあるアレルゲンが14あるが、アイルランドでは乳、大豆、卵、ナッツの表示違反が多くあった。アレルギー物質の存在を知らずに製品に包まれるため成分表示がない;英語の成分表記がない;包装過程のミスといった理由がある。
食品警告
食品警告は健康に対して影響を与える危険性のあるものに関する通知である。2016年は39件と過去10年で最も高い。異物混入、病原菌の混入や化学物質の汚染が理由として回収された。健康食品/サプリメントアンフェタミンのような物質、未認可の新規食品成分、製品の不十分な滅菌、菓子への異物混入、スープ、液体ソース、薬味のサルモネラ菌から総菜、菓子及び乳製品のリステリア菌と理由はさまざまである。
FSAIのチーフエグゼクティブ、Dr Pamela Byrneは、消費者は情報を与えられた上で購入決定するために、安全で正確に表示された食品への権利があるという。「これらの警告は食品事象の深刻さを示し、近年の警告の増加は、流通食品の安全だけでなく、特にアレルギーに関する表記の正確性が食品事業者に求められることを示す。食品事業者には責任を持ち、安定した食品管理システムを実施し、食品安全義務を果たすために情報やサポートをフルに活用することをすすめる。」と述べ、また、消費者は食品警告や食品アレルギー警告についてのFSAIのメールやSMSの警告システムが無料で利用できると紹介している。
FSAIの相談電話は訓練を受けたアドバイザーや食品科学者によって運営されており、食品安全に関するFSAIのフェイスブックツイッターも設けてある。