食品安全情報blog過去記事

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オープンデータ:知識の交差点で利用できる追加のデータセット

Open data: more datasets available at Knowledge Junction
3 March 2017
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/170303
EFSAはオープンデータの日2017を記念して、知識の交差点オープン貯蔵庫に別のデータセットを加えた。EFSAはエビデンスベースを拡大し、そのデータにできるだけアクセスできるようにするための責任の一環として可能な限りデータを発表している。これらのデータセットの多くはすでに公表されている;現在それらは精選され登録されていて、インターネット閲覧ソフトで誰でも簡単に再取出できる。
EFSAは他の欧州及び国際機関とリスク評価データの利用しやすさの促進にも協力している。EFSAの作業で使用される情報はEUオープンデータポータル(https://data.europa.eu/euodp/en/about)、化学物質監視データ用国際プラットフォーム(https://ipchem.jrc.ec.europa.eu/RDSIdiscovery/ipchem/index.html)、OECDのeChemPortal (http://www.echemportal.org/echemportal/index?pageID=0&request_locale=en)を通して見つけることができる。
さらに、EFSAはそのデータ倉庫(http://www.efsa.europa.eu/en/science/data)に食品チェーンの非常に多くの病原菌、化学物質、他のハザードを管理している。これらのデータの多くはタブレット、報告書、グラフ、地図、ダッシュボードのようなインターネット上の報告ツールを通して一般公開されている。このうち最新のものは、食品、動物、ヒトに見られるサルモネラ菌大腸菌の抗菌剤耐性を示すインタラクティブデータ可視化ツール(http://www.efsa.europa.eu/en/interactive_pages/AMR_Report_2015)である。
このデータ倉庫にはEFSAが評価し、すでに発表された科学的意見に含まれている全化学物質に関する毒性情報を編集したOpenFoodTox (http://www.efsa.europa.eu/en/data/chemical-hazards-data)も含まれる。
EFSAのエビデンス管理ユニット長であるMary Gilsenan氏は述べた:「データは現在のEFSAの核である。できるだけ広く私達のデータを共有し、同様に他者にもそれを促すことで、私達は透明性を高めるだけでなく証拠の再利用をも促進している―私達は入手可能な情報の全体的な共有設備も拡大している。オープンデータが未来なのだ。

今週発表されるデータセットの4分の3は、環境中の規制対象製品の安全な使用のためのガイダンスとリスク評価モデルを開発するためにEFSAが使用してきた。以下のものが含まれる:
・ミツバチコロニーの消失に関する汎欧州疫学研究が収集したデータ2012-2014;
・益虫を含む耕地作物の節足動物の分布データベース;
・水生及び土壌生物、節足動物、植物に関する毒性試験結果の概要

4番目のデータセットは小規模酪農場の福祉の評価で動物の健康と福祉に関するEFSAのパネルを支援するために収集された。
知識の交差点とは?
知識の交差点は、精選された証拠をやり取りするオープン貯蔵庫と、食品と飼料の安全性リスク評価に使用される保管庫である。内容には報告書、データセット、イメージ、ビデオ、研究所の成果、ソフトウェア、ツール、モデル、コード、協定、研究の品質評価計画、FAQが含まれることがある。誰でも使用でき、プラットフォームに資料を提出することが可能である。
・オープンデータの日2017
Open Data Day 2017
http://opendataday.org/