食品安全情報blog過去記事

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その他

Woman dies after drinking poisonous herbal tea
March 21, 2017
http://edition.cnn.com/2017/03/21/health/poisoned-herbal-tea-death-san-francisco/
サンフランシスコのチャイナタウンで購入したハーブティーを摂取した女性が死亡した、と公衆衛生当局が月曜日に発表した。人々にSun Wing Wo貿易会社で購入したお茶は捨てるように強く要請している。死亡したのは50代の女性で2月にお茶を飲んで重体になっていた。お茶を飲んですぐに「衰弱と命に関わる不整脈」をおこし蘇生と救急医療を必要とした。ずっと入院していて土曜日に病院で死亡した。
別に同じ店で購入した異なるブレンドの葉で淹れたお茶を飲んで男性が病気になっている。彼は回復して3月12日に退院した。
検査の結果、患者とお茶からアコニチンが検出されている。サンフランシスコ保健局によると「アコニチン中毒は心臓に影響し死ぬこともある」。治療薬はない。
アメリカナチュロパス医協会のJaclyn Chasseは「植物は薬と同様とても強力である。これは植物の誤用がどんなに有害かを示す本当に悲しい事例である。トリカブトはハーブ治療薬としてはあまり使われない。一部のアジアの伝統医療では高度に加工してアルカロイドを除いて使う。中国産ハーブ成分はしばしば異物が含まれている」
(聞く相手が間違っているけど)

サンフランシスコ公衆衛生局プレスリリース
チャイナタウンショップで購入したお茶を捨てるよう警告
Herbal Tea Poisons Two San Franciscans
Public Warned to Discard Tea Purchased at Chinatown Shop
March 10, 2017
https://www.sfdph.org/dph/files/newsMediadocs/2017PR/DPH-Release-HerbalTeaPoisonsTwoSanFranciscans-31017.pdf

Facebook video shows horrors of bath salts
http://www.radionz.co.nz/news/national/327200/facebook-video-shows-horrors-of-bath-salts
ラジオニュージーランド
若いオークランドの女性が合成薬物を使用してゾンビ状態になって吐いている動画が100万回以上再生された。
これを投稿した男性は合成薬物−通称バスソルトあるいはスパイス−の影響を知らせたかったという。(うつっているのは姉か妹らしい)

  • タイのコインを食べる亀が腸閉塞で死亡

Thailand's coin-eating turtle dies of intestinal blockage
March 21, 2017
http://www.ctvnews.ca/sci-tech/thailand-s-coin-eating-turtle-dies-of-intestinal-blockage-1.3333609
長寿と幸運を願って、タイ東部の池に住むアオウミガメに旅行客がコインを投げてきた。しかしそれはこの爬虫類にとって死刑だった。"Omsin,"あるいは "Piggy Bank(貯金箱)"というニックネームの亀は2週間前の4時間の手術で約1000枚のコインが胃から取り出され、火曜日に死亡した。この話は世界的メディアの注目を集めた。

  • バンクーバー市は3月の過剰使用による死亡数は2月の総数を上回るだろうという

City of Vancouver says overdose numbers in March likely to surpass February totals
Mar 21, 2017
http://www.cbc.ca/news/canada/british-columbia/overdose-vancouver-march-2017-1.4035500
市長は前線の労働者はもう限界で、連邦資金の財布の紐を緩めるよう要求
バンクーバー消防救急サービスは3月13日の週に104件の過剰使用への救急要請に対応し、警察は3月20日までに21人が過剰使用疑いで死亡していて2月の25人に迫る。
ブリティッシュコロンビアでは先月の違法薬物過剰使用による死者は102人で2016年2月の72.9%増だと先週発表した。

Age restrictions on energy drinks? Toronto health board says, yes
March 21, 2017
http://www.ctvnews.ca/health/age-restrictions-on-energy-drinks-toronto-health-board-says-yes-1.3333881
親や医療機関からの懸念を聞いた後、トロント市はカフェイン入りエネルギードリンクの販売に年齢制限を検討するよう要請された。月曜日に市の医務官Barbara Yaffe博士は市議会に19才以下にはカフェイン入りエネルギードリンクの販売と広告を制限するよう求めた。
健康局で話をした一人は15才の息子を説明不能不整脈で亡くしたJim Shepherdである。息子の剖検からは明確な死因はわからなかったがそれまで特に健康や心臓に問題はなく、エネルギードリンクが関係していると確信している、と彼はCTVに語った。
カナダ飲料協会は、既に子どもには薦めない、アルコールと混ぜないという表示があると擁護している。
この提案は来週トロント市議会で議論される。

  • 世界で最も空気の質が悪い都市はここ

Scienceニュース
Here are some of the world’s worst cities for air quality
By Katherine KorneiMar. 21, 2017
http://www.sciencemag.org/news/2017/03/here-are-some-world-s-worst-cities-air-quality
大気中のアンモニアを避けたい?ラゴスやデリーに長居しないこと。オゾンを避けたいなら北京、カラチ、ロサンゼルスもリストに加えよう。NASAのAura衛星を使った解析の初期の結果。Atmospheric Chemistry and Physicsに発表。
(東京のデータもある。閾値を超えたのがどのくらいの割合か等で表示。環境測定ってそういう表現になるのだけれど豊洲報道ではまるっきり違うよね。東京都の大気の何かが一瞬でも指標値超えたら住まない方がいいんじゃない?そこで作った食品は不安なんでしょ?)

  • 「マイクロプラスチック」の危険性についての画期的研究は破綻しているだろう

A groundbreaking study on the dangers of 'microplastics' may be unraveling
By Martin EnserinkMar. 21, 2017
http://www.sciencemag.org/news/2017/03/groundbreaking-study-dangers-microplastics-may-be-unraveling
うさんくさいビジネス
研究不正の非難は生態学者の緊密なコミュニティーをかく乱する
三月初めの寒い日、バルト海にあるスウェーデンの島GotlandにあるAr 研究ステーションの部屋で全てが始まった。Josefin SundinとFredrik Jutfelt がOona Lönnstedtの発表した研究が行われてないと告発することになる。
(非常に長い記事。環境問題を告発する新進気鋭の生態学者としてマスコミに売り込んでいるLönnstedtとそれを利用し庇おうとするウプサラ大学は最初告発者を悪者にしょうとして失敗した。さらなる調査で生態学者コミュニティーは右往左往。小さな仲間内で緩くやっているコミュニティープレデターが紛れ込んで、それまでの緩さまで明るみに出て、みたいな)

  • 医科大学は教授が一部を化学企業が書いた論文を発表したかどうかを調べる

Medical school to examine whether professor published paper partly written by chemical company
By Warren CornwallMar. 21, 2017
http://www.sciencemag.org/news/2017/03/medical-school-examine-whether-professor-published-paper-partly-written-chemical
ニューヨーク州医科大学の担当者が、先週カリフォルニアの裁判所で公開された内部文書で、モンサントの社員が一部ゴーストライターをした論文に名前を載せたとされる大学教員を調査するだろうと言う。担当者はScienceInsiderが取材をするまでそのような嫌疑がかかっているということを知らなかった。聞いたので資料を確認して調べる、という。
問題になっているのは2000年にRegulatory Toxicology and Pharmacologyに発表されたレビューで、主著者はニューヨーク州医科大学の病理学者Gary Williamsである。彼の名前は先週、ラウンドアップのせいで非ホジキンリンパ腫になったと主張する人たちがモンサントを訴えた裁判で公表された文書に記載されていた。この文書には内部の電子メールも含まれ、投稿する論文の一部を社員が「代筆」する示唆も含まれる。
この文書は2015年にIARCがグリホサートをおそらくヒト発がん性と分類した後のモンサント社の防衛の努力を一端を示すものである。
Gary WilliamsはScienceInsiderからのメールに反応せず、共著者のRobert Kroes とIan Munroはメディアによると死亡している。
他にメールで名前のあがっているDavid KirklandはScienceInsiderに対して「私はこの分野に35年いて世界的に評判がある。誰かの代筆したペーパーに署名して名声を汚すことなどしない」という。
ゴーストライティングについて書いているTufts大学の教授Sheldon Krimskyは、そのような行為は他の分野で問題になっていて、特に製薬業界で。ほとんどの雑誌は真の著者を隠すことを禁止している。違反したらそれは詐欺である。