食品安全情報blog過去記事

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牛の甲状腺ホルモン、ドッグフード、北米(第二報):リコール

Beef thyroid hormone, dog food - North America (02): recall
2017-03-28
http://www.promedmail.org/post/4930078
Date: Tue 21 Mar 2017 Source: Food Safety News [edited]
ペットが病気になったという消費者からの苦情がWellPet LLCと Blue Buffalo Coの全国リコールに拡大した。ドッグフードからウシ甲状腺ホルモンが過剰量検出されたためである。どちらの会社も特定ロットの缶詰ドッグフードをリコールしている。
FDAが4つの苦情を調査している−1つはBlue Buffalo社製品、3つがWellPet製品に関連する。調査の結果これらの製品に天然のウシ甲状腺ホルモン量が多い可能性が明らかになった。甲状腺ホルモンは首まわりの肉を切り取るプロセスで肉に入る可能性がある。
1984-1985年にCDCはミネソタサウスダコタアイオワの住人121人が甲状腺機能亢進症になったアウトブレイク事例を調査した。肉工場では食道トリミングを行っていて甲状腺が得られた肉に含まれていた。この調査の結果によりUSDAはヒトの食用にする牛肉や豚肉の食道トリミングを禁止した。この部位からとった肉をペットフードに使うことはまだ認められている。ウシの甲状腺ホルモンを過剰に摂取した犬は喉の渇きや尿量増加、体重減少、心拍増加、落ち着きの無さなどの症状が出る可能性がある。長期間続くとさらに嘔吐や下痢、呼吸困難、呼吸促迫などの追加症状につながる可能性がある