食品安全情報blog過去記事

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ベンゼン生成、ソフトドリンク ナイジェリア

Benzene formation, soft drinks – Nigeria
2017-04-03
http://www.promedmail.org/post/4943125
Date: Thu 30 Mar 2017 Source: MSN [edited]
BBCによると、ラゴス高等裁判所が、コカコーラ製品のスプライトとファンタに消費者の健康リスクとなると表示すべきと判断した。理由は、炭酸飲料に高濃度の安息香酸とサンセットイエロー色素が含まれる、これらがビタミンCと混ざると有害になる可能性があるからだ。FDAがこれを確認していて、混ぜるとベンゼンという発がん物質ができる可能性がある。
スプライトとファンタは最初に問題が指摘されたのは9年前で、地元のビジネスマンEmmanuel Fijabi Adebo博士とその会社が英国に輸出しようとしたら英国の保健当局が安息香酸が基準値を超えるという理由で製品の販売を認めなかった、コカコーラと炭酸水は大丈夫だった。
Adeboが輸出しようとした製品を作っているナイジェリアボトリングカンパニー(NBC)は、その製品は国内向けで輸出用ではない、という。このことがナイジェリアの人たちの怒りを買い、何故ナイジェリアの基準が英国より低いのかという疑問を呼んだ。
2017年2月の判決で国の食品医薬品管理局(NAFDAC)が国民を炭酸飲料の有害な摂取から守らなかったとして200万ナイラ(USD 6350)の罰金を科した。Oyebanji判事は以下のように述べている:
「裁判所は原告の学識のある勧告に完全に同意する、ナイジェリアボトリングカンパニーの製造したソフトドリンクは宗教や人種に関わりなくヒトの摂取に適したものであるべきである」
BBCのインタビューでAdeboは「我々は欧州では基準を満たさないとみなされる製品を持つべきではない」と言っている。
NBCは裁判所の決定に上告していてまだボトルに警告表示はしていない。BBCによるとスプライトとファンタの安息香酸量は国内および国際機関に認められた使用量の範囲内である。
CNNへの声明で、コカコーラの広報とコミュニケーション、ユーラシア、アフリカ担当副会長Hamish Banksはどちらの飲料にも安全上の問題はない、という。「これらの製品の全ての成分の量は、安息香酸とアスコルビン酸(ビタミンC)も含めて、コーデックスとナイジェリア工業規格の保守的ガイドラインの範囲内である」
(いろいろとあれなニュース。裁判官が正義感だけ強くて科学に弱いと傍から見たら喜劇でしかないことをやってしまうんだなぁ。「情報」はそれを取り扱う側に能力がないと害でしかない。発がん物質だの欧州と基準が違う、だのに振り回されているのだろう・・日本もたいして変わらないけれど。)