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市販流通加工食品の中甘味料の使用安全なレベ 

添加物包装課 2017-04-06
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=1&seq=36711&sitecode=1&cmd=v
食品医薬品安全処食品医薬品安全評価院は市中流通中のお菓子、キャンディーなど加工食品に実際に使われている甘味料の含量を調査した結果皆安全な水準で使われていたと発表した。
今回の調査は砂糖の代わりに甘さを出すための目的に使われる添加物に対する安全管理のために、甘味料使用基準が設定されている加工食品30類型(906件)を中心に使用実態を確認した。
※ 食品類型30種: お菓子、キャンディー類、チューインガム、氷果子類、パン類、餅類、ココア加工品類、チョコレート類、ゼムリュ、魚肉加工品、液状のため、固形のため、調整コーヒー、液状コーヒー、果物野菜類飲料、炭酸飲料、発酵飲料、その他飲料(混合飲料、飲料ベース)、醤油類、みそ類、ソース類、ドレッシング、白菜キムチ、その他キムチ、調味エキス、漬け物類、濁酒、その他酒類、加工乳、発酵乳
○調査対象甘味料は国内生産量と輸入量が多く一日摂取許容量(ADI)が設定されているサッカリンナトリウム、アスパルテームアセスルファムKスクラロースの4種であり、合成甘味料4種の同時分析法を開発して調査を進行した。
※ 一日摂取許容量(Acceptable Daily Intake、ADI): 人が一生取っても観察することができる有害影響が現われない1人当り1日摂取量(単位:mg/kg bw/day)
甘味料4種は国際食品添加物専門家委員会(JECFA)で安全性が確認された品目でCODEX、EUアメリカ、日本など全世界的に広く使われている
参照で、現在韓国で許可されている甘味料は計22種で、このうちサッカリンナトリウム、アスパルテームアセスルファムKスクラロースは食品類型により使用量を定めているし、天然甘味料であるステビオール配糖体は砂糖、蜂蜜などに使用を制限して管理している。
□ 調査の結果、市中に流通中の製品計906件中243件(27%)から甘味料が検出され、全て基準値以内で安全な水準であった。
サッカリンナトリウムは6食品類型(61件)で検出され、平均含量は調味エキス(543.5μg/g)、漬け物類(200μg/g)、その他キムチ(35.8μg/g)の順序であった。
サッカリンナトリウム検出食品類型(6種): お菓子、魚肉加工品、その他キムチ、調味エキス、漬け物類、濁酒
サッカリンナトリウム平均含量を利用して一日暴露量を推定した結果ADI(5mg/kg bw/day)の3.6%(0.18mg/kg bw/day)で安全な水準であった。その他キムチ、お菓子、漬け物類などなどが主な摂取源であると評価された。
アスパルテームは11食品類型(77件)で検出され、平均含量はココア加工品類(269.2μg/g)、飲料ベース(146.5μg/g)、キャンディー類(74.5μg/g)の順序であった
アスパルテーム検出食品類型(11種): お菓子、キャンディー類、チューインガム、ココア加工品類、チョコレート類、炭酸飲料、発酵飲料、飲料ベース、漬け物類、濁酒、発酵乳
アスパルテームはADI(40mg/kg bw/day)の0.8%(0.33mg/kg bw/day)で安全な水準であった。日常生活で飲料類、お菓子類、乳加工品などを通じて主に摂取されていると分析された。
アセスルファムKは17食品類型(87件)で検出され、平均含量はチューインガム(305.7μg/g)、飲料ベース(56.3μg/g)、調味エキス(44.4μg/g)の順序であった。
アセスルファムK検出食品類型(17種): お菓子、キャンディー類、チューインガム、氷果子類、餅類、ココア加工品類、チョコレート類、魚肉加工品、果物野菜類飲料、炭酸飲料、発酵飲料、混合飲料、飲料ベース、その他キムチ、調味エキス、漬け物類、濁酒
アセスルファムKはADI(9mg/kg bw/day)の2.9%(0.26mg/kg bw/day)で安全な水準であった。主に飲料類、キムチ類、お菓子類、漬け物食品などを通じて摂取されていた。
スクラロースは17類型(97件)で検出され、平均含量はチューインガム(130.9μg/g)、氷果子類(29.4μg/g)、混合飲料(18.1μg/g)の順序であった。
スクラロース検出食品類型(17種): お菓子、キャンディー類、チューインガム、氷果子類、ココア加工品類、調整コーヒー、液状コーヒー、果物野菜類飲料、炭酸飲料、発酵飲料、混合飲料、ドレッシング、白菜キムチ、漬け物類、濁酒、加工乳、発酵乳
スクラロース一日推定暴露量は0.32mg/kg bw/dayでADI(15mg/kg bw/day)の2.1%で安全な水準であり、飲量類、コーヒー類、乳加工品、酒類などを通じて主に摂取されている。
○ 甘味料2種以上が同時に検出された類型は12(75件)で、大部分がチューインガム(31件)でアセスルファムKスクラロースまたはアセスルファムKアスパルテームが一緒に使われて甘味を出していると調査された。
※ 甘味料2種以上検出食品類型(12種): お菓子、チューインガム、果物野菜類飲料、キャンディー類、ココア加工品類、発酵類、炭酸飲料、その他飲料、漬け物類、調味エキス、その他キムチ、濁酒
安全評価院は甘味料の安全管理を強化するために周期的にリスク評価を実施しているし、甘味料が使われた食品に対しては原材料及び含量に名称と用途を一緒に表示して消費者が確認して選択できるように徹底的に管理していると説明した。
○ 参照に、今回の調査は甘味料4種を同時に分析する方法を開発して国内流通加工食品中甘味料含量を分析した結果として国際的学術誌である‘Food Additives and Contaminants’に2017年3月掲載された。