食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 野菜や果物の農薬について聞いたことを何でも信じないように

Don’t believe everything you hear about pesticides on fruits and vegetables
April 13, 2017
https://theconversation.com/dont-believe-everything-you-hear-about-pesticides-on-fruits-and-vegetables-74140
ミシガン州立大学Michael P. HolsappleとHeather E. Dover、Yeshiva大学Albert Einstein医学校のKeith Ayoobによる非常に力のこもった報告。
EWGの毎年恒例の農薬の危険性を訴えるDirty Dozenリストの作り方と実際のUSDAのPDP報告書とを詳細に比較している。野菜や果物をたくさん食べることのメリットはあるかないかわからない程度の残留農薬のリスクを遥かに上回るのに、EWGの活動はありもしない恐怖を煽ってオーガニック製品を買わせようとし、野菜や果物を摂取量を減らすことになっている。

この記事で紹介されている
食品安全のためのリスクコミュニケーションハンドブック
FOOD SAFETY AND QUALITY SERIES
RISK COMMUNICATION APPLIED TO FOOD SAFETY HANDBOOK
Publication date: 2016
http://www.who.int/foodsafety/Risk-Communication/en/
米国におけるコメのヒ素、EWGのダーティーダズンレポートの事例などが取り上げられている

  • ニューヨークはラットの数を減らすために過激なラットバースコントロール実験を予定

New York set for radical rat birth control experiment in bid to control rodent numbers
17 April 2017
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-4419594/New-York-preps-rat-birth-control-test-run.html
ニューヨークのラットは悪名高い。しかし新しい武器を手にできるかもしれない−ラットの生殖コントロールである。アリゾナのSenesTech社のラットを不妊にするという液状毒餌の試験を検討している。実験の詳細は不明。
バースコントロールの仕組みは4-ビニルシクロヘキセンジエポキシド(VCD)という化合物が雌ラットの卵胞を破壊するというもの。卵胞の破壊は加齢によって自然におこるがVCDはそれを加速する。VCDは雄ラットの精子形成にも障害を与えるが可逆的である
(製品名ContraPest)