食品安全情報blog過去記事

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二酸化チタンナノ粒子(添加物E171):新たな生物学的影響を確認する必要がある

Titanium dioxide nanoparticles (additive E 171): new biological effects need to be confirmed
12/04/2017
https://www.anses.fr/en/content/titanium-dioxide-nanoparticles-additive-e-171-new-biological-effects-need-be-confirmed
E171は、着色料として使用される食品添加物で、特にナノメートルの形状の二酸化チタン(TiO2)粒子からなる。2017年1月に発表された研究で、ラットへのE171への慢性暴露は結腸直腸全がん病変を引き起こす恐れがあることが示された。ANSESはこの論文が2016年9月に発表された欧州食品安全機関(EFSA)のE171の評価の結論を再検討するための根拠となるかどうかを評価するよう要請を受けた。結論として、この発表で示された結果はEFSAの評価に疑問を提示するものではないが、この研究はこれまで同定されていなかった影響、特に発がんプロモーション作用について示したとANSESは指摘した。結果として、ANSESは、方法論とスケジュールを明確にし、食品添加物E171の摂取に関する潜在的な健康影響を完全に特徴づける研究を実施する必要性を強調した。