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食品の放射性物質を分析する研究

Study analyses foods for radioactive substances
05.04.2017
http://www.bfr.bund.de/en/press_information/2017/13/study_analyses_foods_for_radioactive_substances-200478.html
ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)と協力して、放射線防護連邦研究所(BfS)はBfR MEAL Studyの範囲内の食品をウランなど放射性元素による放射線の分析をすることにした。ドイツ人が最もよく消費する食品に焦点をあてることにしている。シリアル製品、野菜、ジャガイモ、乳製品、肉、魚が含まれる。
「ウランのような放射性線を出す放射性元素が食品に少しだけ含まれていたとしても、高濃度で長期間摂取すると、その化学的特性と放射能はリスクを引き起こしかねない。実際のリスクは現在BfSと協力して評価している」とBfR長官Dr. Andreas Hensel教授は説明した。「この方法でBfSとBfRはリスク評価用のさらなるデータを共同で得ることができるだろう」とHensel氏は付け加えた。
「ヒトは感覚では放射能に気付いたり感じたりできない」と放射線防護連邦研究所長官Wolfram König氏は述べた、「だから根拠のしっかりした信頼できるデータが必要で、それを私達は提供する。この共同研究によって、起こりうるあるいは無視できるリスクをよりよく理解できるようになり、それらを比較し分類できるようになる。」
BfR MEAL Studyで、BfRはドイツで初めて、栄養素、重金属、食品添加物など様々な物質を平均的な人の食事におけるこれらの物質の平均濃度を測定するために、食品を検査している。BfSはウラン、ラジウム-226ラジウム-228、鉛-210など様々な天然放射性核種を検査するために、典型的な家庭調理によるBfR MEAL studyのキッチンですでに調理された食品から選んだ検体を与えられている。この背景には、天然の放射性核種は様々な濃度と組み合わせで環境中のあらゆる場所の岩やミネラルに存在することがあり、食品中にそれらも含まれる可能性があることを意味している。
BfSが選んだ食品は国民栄養研究?に基づき、すべてのシリアル製品、野菜、ジャガイモ、乳製品、肉、魚を含んでいる。BfSは食品検体の様々な放射性元素を分析し、検査結果に基づき一般人の線量推定を行う。
BfR MEAL Studyはドイツ連邦食糧農業省(BMEL)に委託されている。7年間実施し、基本的にドイツで消費される全食品範囲を考慮している。ドイツで初めて消費者が食べる食品に含まれる様々な物質の濃度についての情報を得ることを目的としている。