食品安全情報blog過去記事

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その他

Carpetbaggers: American NGO Activists in Brussels
Posted by riskmonger on April 14, 2017
https://risk-monger.com/2017/04/14/carpetbaggers-american-ngo-activists-in-brussels/
(カーペットバッガー:南北戦争後に南部にやって来て詐欺、いんちき行為などをした北部人)
アメリカよりEUのほうが恐怖を煽って情動に訴えて何かを禁止する活動がやりやすい、という話。だからアメリカの活動家がまずEUを標的に政治的勝利を勝ち取り、その結果をもってアメリカに要求する、という方法を使う

  • メリーランドの死亡が象用鎮静剤と関連し、当局はさらなる過剰使用に身構える

Authorities brace for more overdoses after Maryland deaths linked to elephant sedative
April 24 2017
http://www.baltimoresun.com/health/bs-md-carfentanil-20170424-story.html
カルフェンタニルがメリーランドのストリートに現れたことを意味するため、保健と法の執行機関は薬物過剰使用の増加に備える。カルフェンタニルはあまりにも強力なのでオピオイドの解毒剤として使われるナロキソンは効果が少ないだろう。カルフェンタニルは昨年の夏から見られ始め既にミシガン、ケンタッキー、オハイオで見つかっていて東に拡大している。

  • 中国で医学や科学のピアレビューを欺く汚いビジネスがブーム

China’s booming grubby business of doctoring peer reviews for medics and scientists
Tuesday, 25 April, 2017
http://www.scmp.com/news/china/society/article/2090213/chinas-booming-grubby-business-doctoring-peer-reviews-medics-and
医者や学者が怪しい機関にお金を払って地位を得るための研究成果を出す手伝いをさせている
研究論文のゴーストライティングやインチキピアレビューが中国本土で隆盛している。これらの怪しい機関の顧客にはトップ大学の研究者も含まれる
(中国だけじゃないけど)

  • ヘルスカナダはオピオイド危機対策に処方用ヘロインへのアクセス増加を認める

Health Canada to allow more access to prescription heroin to curb opioid crisis
April 24, 2017
http://www.ctvnews.ca/health/health-canada-to-allow-more-access-to-prescription-heroin-to-curb-opioid-crisis-1.3382754
フェンタニルによる死亡増加を減らすための対策として、ヘルスカナダはオピオイド依存治療用に処方用ヘロインを輸入することに対する規制の緩和を提案

SMC UK
expert reaction to bisphenol-A and autoimmunity in mice
April 24, 2017
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-bisphenol-a-and-autoimmunity-in-mice/
PNASに発表された論文で科学者が妊娠時のビスフェノールA暴露が成熟雄マウスの実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)感受性を増すかどうかを調べた
エジンバラ大学MRC生殖健康センターグループリーダーRichard Sharpe教授
これらのマウス実験で用いられた暴露に基づき、ヒトでの同様の自己免疫健康リスクは無いだろう。用いられたBPA用量の最低のものが妊娠マウスで1mg/kg/dで、ヒトに換算すると81マイクログラム/kg/dである。ヒトのBPA暴露量は欧州で(米国でも)20-40ナノグラム/kg/dであり、ヒトで最も高濃度に暴露されているものでもこのマウスの研究で用いられた最低の用量に比べて少なくとも1/2000以下である。
マクマスター大学生命医学工学産婦人科教授Warren Foster教授
この研究ではBPA 1-3mg/kg/dをメスのマウスに妊娠期間中毎日強制経口投与している。米国CDCの推定では典型的なヒトのBPA暴露量は約50 ng/kg/dである。従ってこの研究ではマウスはヒトの6万倍のBPAを投与されている。マウスの代謝速度の速さを考慮しても与えられたBPAの用量はヒトに比べて非常に高い。従ってこの研究結果はヒト健康にはあまり関係ない。