食品安全情報blog過去記事

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報道されたダイエットドリンクと認知症と脳卒中の関連は弱い

Behind the headlines:
Reported link between diet drinks and dementia and stroke is weak
Friday April 21 2017
http://www.nhs.uk/news/2017/04April/Pages/Reported-link-between-diet-drinks-and-dementia-and-stroke-is-weak.aspx
米国の研究が毎日の摂取とリスク増加の関連を発見したので、「ダイエットドリンクは脳卒中認知症のリスクを3倍にする」とDaily Mailは報道している。しかし証拠の関連は報道されたように強いものではない。
研究者は砂糖使用や人工甘味料入りドリンクの摂取が10年後脳卒中認知症のリスクと関連があったかどうか調べる継続中の米国のコホート研究からデータを分析した。 
この研究では数千人の人が対象となり、フォローアップ中に3%が脳卒中になり、5%が認知症を発症した。
全体として、影響を与えうる健康やライフスタイルの要因(交絡因子)をすべて考慮に入れた場合、研究者は実際人口甘味飲料と認知症リスクの関連は何も見つけられなかった。
メディアで報道された数字は一部が説明できる糖尿病のようなすべての交絡因子を調整していないモデルから来たものだった。
脳卒中では人口甘味飲料との関連は一貫性のないものであった。長期的に調べた場合、全体として関連はなかった。
研究では人工甘味料入り飲料を飲むと脳卒中認知症になるという最終的な「因果関係」の証明はされていない。
しかし、ただの水を飲むことがより健康的である(いうまでもなくより安上がり)という筆頭著者の報道された意見は適切な助言である。