食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

FDAは不正ながん製品に対して措置を講じる

FDA Takes Action Against Fraudulent Cancer Products
April 25, 2017 by FDA Voice 
By: Donald D. Ashley, J.D., and Douglas Stearn, J.D
https://blogs.fda.gov/fdavoice/index.php/2017/04/fda-takes-action-against-fraudulent-cancer-products/
がんの診断は多くの場合絶望感を引き起こす。残念ながら、その恐怖心につけ込む悪徳業者は特にインターネット上で、試験されていない潜在的に危険な製品を売る。FDAは2つの方法で対応する:不実な企業に対して法令遵守と施行によって対応する、そして需要を減らすための消費者教育によって対応する。
FDAの製品センターのすべてとFDA規制業務部(ORA)には健康製品不正詐欺を根絶するために専念するスタッフがいる。このチームは定期的に消費者の苦情を調査し、そのような製品が宣伝されている店舗やオンライン市場を監視する。先日、米国食品安全・応用栄養センターとFDA医薬品評価・研究センターがFDA規制業務局(ORA)とチームを組み、連邦法違反である、不正にがんの診断、治療及び治癒を表示する偽の製品のインターネット上やソーシャルメディア上での捜索に取り組んだ。
これは困難な任務であった。
主としてもっぱらインターネット上での不正な製品の市販は、製品、企業の名称及びウェブサイトを変更することで法令遵守や施行の取り組みを妨害しようとする。
それでも、本日我々は偽のがん治療を売り歩く14の企業がFDAの警告文書を受けたことを公表する。警告文書は連邦食品医薬品化粧品法の違反に対処するためにFDAが使用する法令遵守のための主要な手段である。
これらの企業は奇跡的な成果についての体験談を含め、巧妙な広告、映像及びその他の洗練されたマーケティングテクニックを使っていた。しばしば1つの製品がヒトや動物の多数の疾患に対する治療法や治癒法として宣伝されていた。法律違反になることを回避しようとして、いくつかの業者は虚偽の表示をしながら、製品がいかなる疾患の診断、治療、治癒または予防を意図していないという免責事項を小さい文字で表示した。
明らかに宣伝しておいて、そのようなことはしていないと後から言うことは賢く見えるかもしれないが、そのテクニックは公衆衛生を守ることを意図した連邦法に従っていない。これらの企業すべてが法律に従うための計画を回答するのに15営業日与えられている。
必要ならば、FDAはまた刑事訴追、製品押収及び禁止命令を含めた次の措置を講じる権限がある。警告文書を受けた後、法令に従うことのできない企業は、例えば刑事訴追と製品回収し業務を再開する前にFDAの許可書を得ることを求められるという裁判所命令の判決に直面することになりうる。警告文書で確認された違反が改善されないならば、連邦刑務所に1年以下の懲役、5年間の執行猶予及び10万ドルまたは違反から得た2倍の額の罰金が科せられる。
FDAはオンライン上の安全でない製品を販売する企業に対し監視をし、また対策を講じるために熱心に取り組み、これまで詐欺的ながんの製品を販売する企業に対し過去10年にわたり90以上の警告文書を発してきた。
消費者教育はこの種の製品がもたらす危険に対抗する上で重要である。従って、我々の最近のがん詐欺への取り組みは消費者の意識を高め、その結果需要の減少を推進することを含む。取り組みはこの重要な「購入者注意」情報を広めることを促進するため、何百万人の消費者に届くメディアに接触し、FDAのウェブサイトに記事を掲載し(https://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm048383.htm)、消費者グループ、事業者団体及びその他に働きかけることを含む。
消費者へのメッセージは以下である:これらの製品は試験されていない。いくつかの製品は健康に直接害のある可能性のある成分を含む。成分は医療専門家が処方した治療法に危険な作用を及ぼす可能性がある。これら製品が適切な治療の代わりになるものではない。これらの製品の使用はお金の無駄であり、さらに重要なことは健康を害する可能性がある、ということである。