食品安全情報blog過去記事

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SCCS 方法論に関するワーキンググループの2017年5月3日の会合の議事録

Minutes of the Working Group Meeting on Methodologies of 3 May 2017
https://ec.europa.eu/health/sites/health/files/scientific_committees/consumer_safety/docs/sccs2016_miwg_019.pdf
ベンチマーク用量アプローチと用量-反応モデル作成
SCCSのメンバーによるベンチマーク用量アプローチと用量-反応モデル作成一般についての講義を行い、EFSAの新しいガイドラインを紹介。これまでのガイドラインが単一のベストフィットモデルをみつけるものだったのに対して新しいガイドラインはモデルの平均を使うという違いについて特に。それからProast (RIVM) あるいはBMDS (EPA)ソフトウエアを用いて実習。より困難な、問題のあるデータセットを用いた場合の追加の演習も行ってそれにどう対応するのかを示した。さらにSCCSのガイダンスの改訂の必要性について検討する。
・代替法とその妥当性評価
SCCSの副座長Vera Rogiers が2017年3月23-24日のBfR/RIVMワークショップに参加した。ほとんどの代替法は単独で使えるものではなくそれのみでin vivo試験を代替できるものではない。そのためいろいろな方法を組みあわせてたいわゆる試験戦略を作る、あるいは総合的アプローチが必要。現時点では評価のための公式な方法は存在せず、規制目的では採用できない。このため関係者が議論した。
動物実験を減らす最も効率の良い方法は許容できるリスクを引き上げることだよねぇ。全く逆の、無限に小さいリスクまでますます問題にしていながら倫理だの福祉だの言ってるのは欺瞞だと思うんだけど)