食品安全情報blog過去記事

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その他

St. John's Wort: What's Really in the Bottle
by Berkeley Wellness | May 17, 2017
http://www.berkeleywellness.com/supplements/herbal-supplements/article/st-johns-wort-whats-really-bottle-0
もしあなたが軽度から中程度の鬱のためにハーブサプリメントセントジョーンズワート(Hypericum perforatum)を使用するなら、多くの製品は異物混入されていることに注意。アメリカ植物製品評議会と2つのNPOが発表した最新のBotanical Adulterants Bulletinによると、意図的あるいは非意図的に加えられた、表示されていない近縁植物種の抽出物が何年にも渡って無数の分析で検出されている。
違法あるいは毒性の疑いのある合成色素も定期的にサプリメントから見つかっている。2016年のJournal of AOAC Internationalの分析では37検体中14検体が疑わしい。
セントジョーンズワートは一部の気分に影響する神経伝達物質濃度を上げる可能性があるが近年の需要増加から異物混入製品が増加している。
セントジョーンズワートを使用しているあるいは摂ろうとしている人は医師の治療を受けるべきである。なぜなら他にもっと有効な方法があり、このハーブは他の医薬品と相互作用し、日光感受性をあげる。もし既に抗うつ剤を処方されているならそれをセントジョーンズワートに代えないこと。そして組み合わせないこと。
さらにセントジョーンズワートが重症の鬱や長期の鬱、不安、双極性疾患、不眠、月経前症候群などに有効であるという根拠はないことにも注意。
表示と中身が一致していることを確認するにはNPOのUSPやNSFインターナショナルのシールを探そう。民間企業ConsumerLab.comも認証を行っているが、会費を払えば合格・不合格リストが入手できる。最新の検査ではセントジョーンズワート製品10のうち60%が品質基準を満たさなかった。

  • 専門家に聞こう 糖アルコールとは何?

Ask the Experts
What Are Sugar Alcohols?
by Berkeley Wellness | May 18, 2017
Q:一部の食品に「糖アルコール」と表示されているのを見た。これは何?
A:ポリオールとも呼ばれる糖アルコールは、キャンディーやジャム、焼き菓子、アイスクリーム、ガム、咳止めドロップ、マウスウォッシュ、練り歯磨きなど多くの「ダイエット」食品やその他製品に使用されている低カロリー甘味料である。少量は植物に含まれる。
化学構造上は糖とアルコールに似ているが、糖アルコールは人体が完全には消化できない炭水化物である。そのため砂糖(1gあたり4)よりカロリーが少ない(1gあたり0.2から3)。アルコールではない。ソルビトールキシリトール、マンニトール、マルチトール、エリスリトールなど通常末尾にオールがつくことで同定できるが、イソマルトと水素添加デンプン加水分解物も糖アルコールである。
添加された糖アルコールは通常成分表示に表示されている。「無糖」あるいは「砂糖無添加」と宣伝している製品でも、糖アルコールは栄養成分表示の藻炭水化物の項目に含めなければならない。
それらはゆっくり不完全に代謝されるので血糖への影響は少ない−従って適度に使用すれば糖尿病の人の役にたつ。虫歯も促進しない。そしてカロリーが少ないので、体重管理にも役立つかもしれない、ただしこれらを含む食品は必ずしも低カロリーでも健康的でもなく、カロリーがないわけではない。
欠点は大量に摂るとガスや腹部膨満や下痢をおこすことがある。腸内細菌が吸収されないものを発酵させるからである。多くの製品に使われているため意図せずたくさん摂る可能性はある。全てではないが、一部の製品には一定量以上を摂らないように警告がある。

  • 大手ブランドの日焼け止めクリームがWhich?の検査に失格

Which?
Big-brand sun cream fails Which? tests
18 May 2017
http://www.which.co.uk/news/2017/05/big-brand-sun-cream-fails-which-tests/#?intcmp=HP.hero.large.2.wcunews.sunscreenpr.may18
表示されているSPFの数値が基準を満たさなかったのはAvon Sun+ Multi Protection Moisturising Sun Lotion SPF30 (150ml)
Avon社は自社検査の結果に自信を持っていると回答している

  • 親がグルテンフリーにした赤ちゃんがたった4kgで死亡

Baby put on a gluten-free diet by parents dies weighing just 4kgs
By Natalie Cornish
http://honey.nine.com.au/2017/05/18/08/45/gluten-free-baby
グルテンフリー食を与えられた赤ちゃんが脱水、空腹、呼吸困難で死亡した都報告されている。ベルギーで自然食品店を営んでいる彼の両親は子どもにグルテンフリーダイエットを与えたことを擁護している。何も悪いところはなく、医者にも行っていない。6ヶ月の時は6kgあって下痢もしていなかった。それから体重が減った。
両親の弁護士は子どもが摂食障害だったと主張しているとされる。店で売っていたオート麦ミルク、ライスミルク、ソバミルク、セモリナミルク、キノアミルクをほ乳瓶で与えたが激しく嫌がった。
これらの製品は赤ちゃんには薦められていない。
赤ちゃんが病院に連れて行かれることはなく、その代わりに病院より遠いホメオパスドクターのところに連れて行った。ホメオパスドクターは赤ちゃんを見て彼を近くの病院に送ったが遅すぎた。2014年6月6日に死亡。(生後7ヶ月)
(もとになっている記事はベルギーのニュース。裁判になったので報道されたようだ
Lucas stierf van de honger, maar zijn ouders bleven geloven in lapmiddelen
16/05/2017
http://www.nieuwsblad.be/cnt/dmf20170515_02883946
グルテンフリーというか菜食主義?)

  • 米国の10代のカフェイン摂取後の死亡はエネルギードリンクへの懸念を巻き起こす

CTVニュース
U.S. teen's death after caffeine binge sparks concern over energy drinks
, May 17, 2017
http://www.ctvnews.ca/health/u-s-teen-s-death-after-caffeine-binge-sparks-concern-over-energy-drinks-1.3418303
サウスカロライナの16才のおそらくカフェイン誘発性不整脈による死亡は、エネルギードリンクやその他高濃度の興奮剤を含む飲料を若者が飲むことのリスクについての懸念を再び新たにした。
米国小児科学会の立場は明確で、「エネルギードリンクは子どもや青少年は決して飲むべきではない」。カナダ小児科学会はこの件について意見表明していない。ヘルスカナダの基本的立場は成人は1日400mg以上を摂るべきではない、だが子どもについてはそれほど明確に定義されていない。4-6才については45mg/d、7-9才は62.5mg/d、10-12才は85 mg/d、妊娠または妊娠を希望している女性は300mg/dを限度に推奨しているが13才以上については助言はない。ただし2.5mg/kg体重を提案している。
(報道多数)

コンシューマーラボ
Product Review: Calcium Supplements (Including Vitamin D, Vitamin K, and Magnesium)
5/17/17
https://www.consumerlab.com/reviews/Bone_Supplements-Calcium_with_%20Vitamin_D_K_magnesium/calcium/
カルシウムについて混乱している?あまりにも多くの形態・用量・成分の組み合わせがあるので、どれがあなたにとってベストなのか選ぶのは難しいだろう。コンシューマーラボは質の高いものを選ぶ手助けができる。
27製品を調べ、いくつかの製品には表示されている量と違うものが入っていたり鉛汚染があったりした。