食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 妊娠女性にアルコールを慎むようにという助言は間違っていると活動家が言う

Alcohol abstention advice to pregnant women is wrong, say campaigners
Adrian O'Dowd
Thursday, 18 May 2017
http://www.onmedica.com/NewsArticle.aspx?id=a5d8f55a-962b-4b8a-9dc8-8b066a04928e
保健の専門家や担当者は女性に妊娠中は飲酒しないようにと言うがそれは間違っているとキャンペーン団体が言う。妊娠中の飲酒は微量でも発育中の胎児に修復できない傷害を与える可能性があると語ることは根拠が無く不必要な不安の原因となる、と女性の権利擁護者達がCanterburyでの会議で言う。この会議は「妊娠を取り締まる:誰が母親になるべきなのか?」という慈善団体英国妊娠助言サービス、子育て文化研究センター、母親の権利団体Birthrightsと社会学者が共同で開催した。
現在妊娠女性はたとえ少量でも飲酒は問題をおこす可能性があると警告されている。2016年1月に英国の4人の医務部長は妊娠女性は完全に断酒すべきという更新助言を確認した。それまでは週に1-2回1-2ユニットは許容できる、だった。
この変更は、活動家によると、根拠が変わったためではなく、一部は妊婦に飲酒を勧めているように読めることへの懸念からではないかという。
リスクをどう伝えるかについては一生懸命考えなくてはならない。妊娠はしばしば計画的ではなく、飲酒した覚えのある女性が恐怖を覚えることは害になる

Vancouver calls for more fentanyl test strips amid overdose crisis
By: Wanyee Li Metro Published on Fri May 19 2017
http://www.metronews.ca/news/vancouver/2017/05/18/vancouver-wants-more-fentanyl-tests-amid-overdose-crisis-.html
フェンタニルストリップによる検査は9ヶ月のパイロットプロジェクトで、薬物にフェンタニルが含まれることがわかると使用者が用量を減らす可能性が高くその結果過剰使用w減らす可能性がある。そのためバンクーバー市は薬物使用者が検査ストリップをもっと入手できるようにしたい。

  • 取り下げ論文記録保持雑誌は編集委員に問題がある

Scienceニュース
Journal that holds record for retracted papers also has a problem with editorial board members
By Hinnerk Feldwisch-DrentrupMay. 18, 2017 ,
http://www.sciencemag.org/news/2017/05/journal-holds-record-retracted-papers-also-has-problem-editorial-board-members
ほぼ全ての雑誌が論文取り下げを経験しているが、Tumor Biologyに関しては、「降れば土砂降り」である。先月この雑誌の先の出版社Springerが一度に170論文の取り下げを発表した。ピアレビュープロセスに問題があることを発見したためである。これはTumor Biologyにとって三度目の大量取り下げで、現在取り下げ論文数で不名誉な世界記録保持者である。
しかし問題はこの雑誌だけではない。ScienceInsiderはオンラインで公表されている雑誌の編集委員には、雑誌と関係ないと言っている科学者の名前があることを発見している。ドイツのノーベル賞受賞者のHarald zur Hausenや既に死亡して何年も経っている人などである。
Tumor Biologyの編集委員として名前が掲載されていた科学者のうち少なくとも5人がその雑誌とは関係がないあるいはもうずっと前に会員を止めたと言っている。さらに7人は連絡がとれない−一部は掲載されている組織にもういない人もいるだろう。1人は4年前に死亡している。
Springerは編集委員の責任は雑誌を発行している学会International Society of Oncology and BioMarkers (ISOBM)にあるという。ISOBM会員の編集委員はScienceInsiderのメールに答えず、学会のホームページは現在つながらない。