食品安全情報blog過去記事

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レビューによると乳製品と心臓発作や脳卒中のリスクの間には何の関連もない。

Review finds no link between dairy and heart attack or stroke risk
Behind the headlines
Tuesday May 9 2017
http://www.nhs.uk/news/2017/05May/Pages/Review-finds-no-link-between-dairy-and-heart-attack-or-stroke-risk.aspx
「チーズを食べることが心臓発作や脳卒中のリスクを上げることはない」とThe Guardianは報道している。これは乳製品の摂取とあらゆる原因による死亡、心血管疾患つまり冠動脈性心疾患の間の関連についての29の観察研究の結果をプールした大規模レビューに基づいている。
研究は世界中の約100万人を含み、乳製品摂取に関連する言及された要因のリスク増加は見つからなかった。むしろ、チーズのような発酵乳製品を食べることによる心血管疾患や全原因による死亡の非常にわずかなリスクの低下(2%)が見られた。
乳製品は多くの場合、心臓発作や脳卒中のような健康アウトカムのリスク増加に関連しているため少量摂取すべきである飽和脂肪含有率が高い。しかし、乳製品は同時に高カルシウム(骨の強化に役立つ)であり、良質なタンパク源であり、バランスのとれた食事の一環である。
4月に英国国立骨粗鬆症協会は乳製品を不健康なものとする認識は将来的に骨粗鬆症の増加に繋がりかねないと警告を発した。
1日の飽和脂肪の摂取量のガイドラインは平均的な男性で30g未満、平均的な女性で20g未満である。もし飽和脂肪の摂り過ぎに懸念を抱くならば、ヨーグルト、ミルク、チーズその他の乳製品の低脂肪のものを選択すればよい。
菜食主義であれば、食事で十分なカルシウムを確保する対策をする必要があるだろう。diet advice for vegans(http://www.nhs.uk/Livewell/Vegetarianhealth/Pages/Vegandiets.aspx
を読んでいただきたい。