食品安全情報blog過去記事

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パートナーシップを通じて輸入食品の安全性を向上させる

Improving the Safety of Imported Foods Through Partnerships
April 20, 2017 by FDA Voice 
By: Susan Mayne, Ph.D., Camille Brewer, M.S., R.D., and Donald Prater, D.V.M.
https://blogs.fda.gov/fdavoice/index.php/2017/04/improving-the-safety-of-imported-foods-through-partnerships/
FDAでは他国と築いたパートナーシップが米国の消費者が家族のために選ぶ食品の安全性に対して信頼をおくための成功の鍵であると認識している。
FDAの食品安全強化法(FSMA)が議会を通過する上で、米国議会は国内の食品が可能な限り安全であり、かつ輸入食品が米国の食品安全基準を満たすことを保証することを支援するためにFDAに新しい権限を与えた。輸入食品の安全性を向上させるためのこれらの新しい権限はFDAが何年もかけて構築してきたものを含み様々な食品安全のパートナーシップを考慮に入れている。
FDAは先日国内と海外の食品安全の専門家から、いかにこれらの戦略的パートナーシップを活かすことができるかについて話を聴く2日間の公聴会を開催した。輸入食品の安全性は我々全員にとって大きな関心事であり、米国市民にとって最大の懸念事項である。米国の食品供給の15%は輸入品であり、生鮮果物のほぼ50%、生鮮野菜の20%及び海産食品の80%が輸入品である。我々は200ヵ国以上、約12万5千社から輸入している。
我々が公聴会から得たものは、前進に導くだろう行動喚起であるが、専門家からの明確なメッセージであった:キャパシティービルディングから信頼できる第三者の監査や証明書、規制協力の洗練された形態まで、輸入食品の安全性を高めることができる様々なパートナーシップにおけるツールがあり、それらはその使用目的において適切であることを保証するやり方で使われなければならない、というものである。
米国へ食品を輸出する諸国はいろいろな食品安全のキャパシティと能力を示し、そのため、パートナーシップは「画一的」というわけにはいかない。見返りとしてこの国に輸入される食品の安全性を向上させることを手助けすることができる食品安全システムを構築するのを手伝う必要のある貿易相手国といかに一緒に取り組めるかについて専門家は自分たちの経験をシェアした。出席者はいかにキャパシティビルディングプログラムを実施することができるか、世界の様々な地域に対してこれらのプログラムをどのように利用可能で役立つものにすることができるかについて議論した。
その対極では:FDAが頑強な食品安全システムを持ち、公衆衛生を保護する同等のレベルを規定していると公式に認めてきた国の知識や成功事例をどのように活用するのか?これまでのところFDAニュージーランド、カナダ、そしてちょうど今週オーストラリアの3か国に対して公式の承認を完了した。
輸入食品は国内の食品生産者に求められるものと同じ公衆衛生保護レベルを規定する方法で生産されなければならない。ここに我々の考える問題がいくつかある:同じ健康の保護と規定するFDAの要件の代わりに使用される基準や手続きをどのように決定するのか?諸国がどのように監査、検査、検証及び全体的な監視において同等性を保証しているのか?という問題である。
我々はまた連邦政府関係機関が民間団体と一緒に業務やリソースを活用するのかどうか、またどのように行うかについて議論した。我々の輸入品の監視の中で、いろいろな民間の食品安全基準に対して監査する企業のような民間団体の役割をどのように考えるか?そして、リスクに基づいたサーべイランスやプランニングの観点から特定の作物に特殊である輸出規制プログラムの価値を検討した。
基本は?われわれは輸入食品の安全性を高めるため様々なアプローチを使うことができるということ。全体として、公聴会は我々にFDAがパートナーシップ業務を向上させると思われる複雑に絡み合った、意見、可能性及び課題を示してくれた。鍵は「画一的ではない」ということの理解である。
公聴会のインターネット配信、記録、及び追加の背景に関しては以下のサイトで閲覧できる。
https://www.fda.gov/Food/NewsEvents/WorkshopsMeetingsConferences/ucm536830.htm