食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

1日1個の卵は幼児の発育不全を予防する可能性がある

Behind the headlines
An egg a day may prevent stunted growth in infants
Thursday June 8 2017
http://www.nhs.uk/news/2017/06June/Pages/An-egg-a-day-may-prevent-stunted-growth-in-infants.aspx
「1日1個の卵は幼い子供を背が高く成長させる手助けになるようだ」とBBC Newsは報道している。エクアドルの幼い子供を対象にした研究では、6か月間、1日1個の卵を与えた乳児が対照群に比較して成長が良く発育不全のリスクが低かった。
発育不全は子供が年齢に対して身長や体重が基準に満たない場合である。身体的発達や精神的発達の両方に影響を与える障害を含め、長期的な健康問題につながる可能性がある。
それは栄養不足、反復感染症または時にはその両方によって引き起こされる。
研究者は良質なタンパク源である卵は、子供が高品質の食物を食べることを保証するための比較的安価で便利な方法であり、発展途上国で危機にさらされる子供にとって理想的な介入となるであろうと指摘する。
研究では毎日卵を与えられた乳児はまた甘い菓子やケーキのような糖類の多い食品を食べる量が少なかった。これは卵を食べることが子供時期の肥満を減らす手助けになる可能性があることを示す。この結果が、発育不全がそれほど一般的でない英国や世界の他の地域において当てはまるものであるかどうかはわからない。
以前の卵のサルモネラ菌に関する不安のため、幼い子供に卵を与えることを嫌がる人もいるかもしれないが、食品基準庁の助言はライオンマーク制度のもとで英国で生産された鶏卵は妊娠している女性や幼い子供にとってもリスクは「非常に低い」と言っている。
乳児は約6か月ごろまでは母乳のみにすべきである。6-8か月ごろになれば、すりつぶしたゆで卵を与えることができる。