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適度な飲酒でさえ脳に損傷を与える可能性がある

Even moderate drinking may damage the brain
Wednesday June 7 2017
http://www.nhs.uk/news/2017/06June/Pages/Even-moderate-drinking-may-damage-the-brain.aspx
「適度な飲酒でさえ、脳を損傷する可能性がある」とThe Guardianは報道している。脳スキャンと認知テストを含む最近の研究では、何年にもわたっての適度な飲酒は記憶と認知機能に関連した脳の分野を損傷する可能性があると示唆している。
結果は1週間に消費するアルコールの量が多いほど、記憶分野を含んだ脳の特定の分野に損傷を与えるリスクが高い、ということを示した。 
この関連は「少量の」飲酒をする人(週に1〜7ユニットの飲酒をする人)には見られなかった。しかしスキャンは1度しか行われず、もし脳の構造がいつ変化したのかまたは他の要因によって変化が引き起こされたのかどうかはわからない。
研究者は適度にまたは多量に飲酒する人(週に7ユニット以上)は同じ文字で始まる物の名前を挙げる能力はより早く低下するがそれ以外の脳のテストでは差異はないことも発見した。
メディアで宣伝されている体験談とは違って、アルコールを完全にやめることと比較して「少量の」飲酒に認知機能への保護効果は全くなかった。
英国のアルコールに関するガイドラインは、飲酒の「安全な量」というものはない:害の少ないレベルだけがある、という証拠を反映するために昨年改訂された。
ガイドラインは今では男女とも週に14ユニット未満のアルコールを推奨している。これはビールの約6パイントほどと同じ量でこの研究はこれらのガイドラインを裏付けているように思える。