食品安全情報blog過去記事

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ナノ粒子:その運命とは、どのように変化するのか?

Nanoparticles: What is their fate and how do they change?
22/2017, 07.06.2017
http://www.bfr.bund.de/en/press_information/2017/22/nanoparticles__what_is_their_fate_and_how_do_they_change_-201021.html
産業生産されたナノ粒子(NM)の利用が増加し続けているにもかかわらず、空中に放出され吸入して体内に取り込まれた後の結末はあまり知られていない。さらなる疑問は、NMが気道や肺胞に有害影響を起こすかどうかである。国際研究計画NANOaers(=噴霧されたナノ粒子の運命:肺沈着と呼吸器への影響に関する界面活性物質の影響)の目的は、吸い込まれた後に、浮遊する呼吸可能な粒子がとどまる場所を定めることである。この計画はドイツの連邦教育研究省(BMBF)の資金提供を受けている。「私達はエアロゾルに含まれる粒子や他の物質の同時暴露の可能性についての疑問にも特に興味がある」、とドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)長官Dr. Andreas Hensel教授は説明した、「なぜなら空中のナノ粒子はその初期の形で存在していない。それらは放出されるとプロセスを変える可能性があり、たいていほかの粒子や物質と共に混合物として吸入される。ヒトと環境は本来それを使用することで、あるいは空気中の反応を通して、まだ化学物質に変換されていないNMに暴露または汚染されることはめったにないので、この点は重要である。EUに加えてドイツ、オーストリア、スペイン、ルーマニア、米国も、このERA-NET SIINNの枠組みで3年にわたり資金提供を受けるこの国際研究計画に参加している。この計画は総額およそ1.7百万ユーロとなる。