食品安全情報blog過去記事

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MSCはビスフェノールAを内分泌かく乱物質だと満場一致で同意した

MSC unanimously agrees that Bisphenol A is an endocrine disruptor
ECHA/PR/17/12
https://echa.europa.eu/-/msc-unanimously-agrees-that-bisphenol-a-is-an-endocrine-disruptor
加盟国委員会(MSC)は、その内分泌かく乱性によりヒトの健康に深刻な影響を与える可能性がある高懸念物質としてビスフェノールAを追加で同定するためのフランスの提案を支持した。委員会はまたSVHCとして物質PFHxSを同定することにも同意した。
ヘルシンキ、2017年6月16日−加盟国委員会が高懸念物質(SVHCs)として満場一致で同意したのは:
・ヒトの健康への内分泌かく乱性により、フランスが提案した4,4'-イソプロピリデンジフェノール(ビスフェノールA, BPA) (EC 201-245-8, CAS 80-05-7)、
・きわめて難分解性で生物蓄積性が高い物質(vPvB)の特性により、スウェーデンが提案したパーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)。
ビスフェノールAはその生殖毒性の特性によりすでに候補リストに載せられている。今週初めのMSC会議でMSCは、発がん性、変異原性、生殖毒性(CMRs カテゴリー1A あるいは 1B)への懸念と同等レベルの、ヒトの健康に深刻な影響を与える可能性がある内分泌かく乱性のため、SVHCとして満場一致で追加の同定に同意した。
ECHAは候補リストにPFHxSを含むことにし、2017年6月末までにそれに基づきBPAの現在の登録を改訂する予定である。改訂される候補リストの公表により、企業にはこれらの物質について法的義務が生じる可能性がある。