食品安全情報blog過去記事

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EFSAの次のBPA再評価についての意見をどうぞ

Have your say now on EFSA’s next BPA re-evaluation
30 June 2017
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/170630
EFSAは食品と接触する物質に広く使われる化学物質、ビスフェノールA(BPA)の毒性の次の再評価のためのアプローチ案についての意見を受け付けている。その案は2018年に評価が開始する前に、事前に範囲、方法論、必要な情報を明確にする「科学的手順」を記している。
EFSAは2015年にBPAの包括的安全性レビューを完成した。当時、EFSAの科学的専門家はBPAの暫定耐容一日摂取量(t-TDI)を設定し、米国での広範な研究結果が入手可能になったらその毒性を再評価すると表明していた。新データはEFSAの以前の作業で確認されたBPAのヒトに起こりうる影響をさらに評価するのに役立つだろう。EFSAのBPAの安全性の最終レビューの打ち切り時点である2012年12月以降に発表された他の関連研究も含む予定である。
プロトコール開発を指揮するEFSAの科学者Anna Castoldi氏は述べた:「これはEFSAが科学的プロトコールについて行う最初のパブリックコメント募集である。作業開始前に専門家と一般の人々にEFSAの科学的評価に情報提供する機会を与える。私達は今後の活動の透明性と完全性を向上するのに役立つコメント、洞察、提案を受け取るのを楽しみにしている。」
BPAに関するEFSAの研究のに興味のある人は、オンラインの様式で提案についての意見を9月3日までに提出する必要がある。EFSAは9月14日にブリュッセルパブリックコメント募集への貢献者とフォローアップ会議を開く予定である。会議の詳細は数週間のうちに追加する。
来年の評価のための青写真
手順案は来年の評価と記述内容の青写真を制定する、特に:
・健康影響の可能性(例えば、生殖、乳房、神経系)と各種影響への具体的な質問
エビデンスの収集方法―情報源が含まれる文献検索の実施方法
・研究の選定方法―データベースの審査、研究の適格性、研究に含まれる/排除される基準、研究の種類(例えばヒト、動物)
・研究からのデータの集め方(例えば、データ品質の保証、バイアスを避ける)
・根拠の統合と重み付けのための特別なアプローチ、BPAの完全TDI設定と不確実性の評価
誰がプロトコール案を開発した?
EFSAの食品と接触する物質、酵素、香料および加工助剤に関する専門家パネル(CEF)のガイダンスのもとでEFSAの国際作業グループが手順案を開発した。CEFパネルは2018年にBPAの再評価計画を開始させる予定である。EFSAに任命された4人の独立した科学者と、デンマーク、フランス、ドイツ、オランダ、ノルウェイスウェーデン、スイスの専門家が政府からプロトコール作業グループへの参加を任命された。パブリックコメント募集を開始する前にCEFパネルがプロトコール案をレビューし、承認した。

Public consultation on draft Bisphenol A (BPA) hazard assessment protocol
30 June 2017
http://www.efsa.europa.eu/en/consultations/call/170630