食品安全情報blog過去記事

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論文

  • 社会科学者がAIDS否定論者のオンラインコミュニティの構造を明らかにする

Social scientists reveal structure of AIDS denialist online communities
20-Jul-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-07/nruh-ssr072017.php
American Behavioral Scientistに発表された、ロシアAIDS否定論者コミュニティの構造と彼らがその考えを広めるやりかたについての研究。活動性の高いユーザーほど否定論を信じている、男性が多い。コミュニティのコアとなる276人はお互いに少なくとも1人の確信している否定論者と「友人関係」を維持していてコア同士の関係が頻繁である。エコーチャンバー効果が働いている。など

Opioids and obesity, not 'despair deaths,' raising mortality rates for white Americans
20-Jul-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-07/uoca-oao072017.php
中年白人男性の薬物関連死は1980年から2014年の間に25倍以上になり、特に増加したのはオピオイドの処方が後半に可能になった1990年代半ば以降である。International Journal of Epidemiologyに発表されたCU Boulderの研究者らによるこの研究では、一般に広く報道されている研究とは違って、中年白人男性の死亡率増加は自殺やアルコール関連死ではないことも発見した。
(貧困や失業で絶望して薬物に手を出した、というのではなく、医者が気軽に処方したせいで薬物依存になるというひどい話。)

  • ミルクと乳以外の飲料の消費者の選択には味と健康が影響する

Taste and health affect consumer choices for milk and nondairy beverages
20-Jul-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-07/e-tah072017.php
近年液状のミルクの小売りでの売り上げが減っていて、植物ベースの飲料の販売量が増えている。このような消費者の選択に何が影響しているのかを調べた。Journal of Dairy Scienceに発表された研究によると最も重要な要因はどちらも同じで、健康的で美味しくなければならない。25から70才の999人の調査。78%が女性。ミルクにとって最も重要なのは脂肪、牛乳ではない飲料では砂糖。牛乳消費者は2%あるいは1%脂肪のものが好きで2014年の牛乳販売量の約70%は低脂肪あるいは無脂肪牛乳である。

The Lancet
Dementia prevention, intervention, and care
Published: July 20, 2017
http://www.thelancet.com/commissions/dementia2017
認知症に関する最良の入手可能な根拠をレビューし最良の管理や予防方法について助言することを目的とした。
認知症は加齢に伴って避けられないものではなく、変更可能な要因の可能性がある9つを同定した。治療法は現在ないが、認知症の管理に役立つ薬理学的社会的介入については概要を示した。
認知症を減らすために、45-65才の中年期及び認知症のない65才以上に積極的に高血圧を治療することを薦める
・リスク要因への介入としては、子どもの教育、運動、社会参加の維持、喫煙を減らす、聴覚障害、鬱、糖尿病、肥満を管理する、
など