食品安全情報blog過去記事

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評価等

  • 鯉用飼料添加物としてのHOSTAZYM® X (エンド-1,4-β-キシラナーゼ)の安全性と有効性

Safety and efficacy of HOSTAZYM® X (endo-1,4-β-xylanase) as a feed additive for carps
EFSA Journal 2017;15(7):4942 [9 pp.]. 21 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4942
この製品は鶏肥育用、七面鳥肥育用、産卵鳥用、マイナー家禽種肥育用及び産卵用、離乳子豚用、豚肥育用の飼料添加物として認可されている。3つの有効性試験の結果、この飼料添加物は1,050 EPU/kg飼料で鯉のパフォーマンスを改善する可能性があることが示された。

  • 食品の安全性に関する食品保護国際協会(IAFP)2017欧州シンポジウムとして国際交流協会が企画したEFSA議会のイベント報告書

Event report on the EFSA Session organised under the International Association for Food Protection (IAFP) 2017 European Symposium on food safety
20 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1269e
リスクの早期発見は食品の安全性管理において重要性を増している。このシンポジウムは、国際的な欧州機関が開発し適用している新興リスク同定アプローチの見解を提供することを目的としている。今日まで地域や国際的なレベルで新興問題を同定するアプローチは、主に知識ネットワークと個人や組織の専門能力の開発に焦点が置かれていた。この会議ではEFSA、FAO、WHOのアプローチや、結果として生じる情報の用い方がいかに異なるかを調べた。新興リスク同定のための新しいアプローチとツールは起こりうる新興問題の初期管理に役立つことが示されているにもかかわらず、対象範囲や、ツール使用の一貫性にギャップがある。全体的で学術的な共通アプローチを開発すべきである。

  • チラムの農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance thiram
EFSA Journal 2017;15(7):4700 [29 pp.]. 20 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4700
情報不足と懸念が確認された。

  • 食品の安全性に関するリスク評価に適用する機械学習技術

Machine Learning Techniques applied in risk assessment related to food safety
19 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1254e
外部監査報告

  • 両生類と爬虫類への集団レベル影響の観点から両生類と爬虫類の研究で観察された影響の大きさ(死亡率、致死量以下および生殖影響を考慮した)の生物学的関連性

Biological relevance of the magnitude of effects (considering mortality, sub-lethal and reproductive effects) observed in studies with amphibians and reptiles in view of population level impacts on amphibians and reptiles
19 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1251e
外部監査報告

  • 乳牛、牛肥育、マイナー反芻動物種、ラクダ科用飼料添加物としてのLevucell® SC (Saccharomyces cerevisiae CNCM I-1077)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Levucell® SC (Saccharomyces cerevisiae CNCM I-1077) as a feed additive for dairy cows, cattle for fattening, minor ruminant species and camelids
EFSA Journal 2017;15(7):4944 [2 pp.]. 19 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4944
およそ6 × 108 CFU/kg完全飼料に相当する、一日当たり8 × 109 CFU/頭の最小量で提供すると、Levucell® SCは肥育用に飼育されている牛のパフォーマンスを改善する可能性がある。この結論はマイナー反芻動物種と肉生産用に育成されるラクダ科に同じ最小用量6 × 108 CFU/kg完全飼料で外挿される。

  • 全ての動物種用サイレージ添加物としてのLactobacillus buchneri NRRL B-50733の安全性と有効性

Safety and efficacy of Lactobacillus buchneri NRRL B-50733 as a silage additive for all animal species
EFSA Journal 2017;15(7):4934 [9 pp.].19 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4934
乾物に30%〜73%の範囲でLactobacillus buchneri NRRL B-50733を1 × 108 CFU/kg新鮮素材で添加すると、サイレージの好気的安定性を改善する可能性がある。

  • エビデンス管理ユニットの科学的データサービスカタログ

Scientific Data Service Catalogue of the Evidence Management unit
18 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1219e
外部監査報告

  • 離乳子豚用飼料添加物としてのLevucell® SB (Saccharomyces cerevisiae CNCM I-1079)の有効性

Efficacy of Levucell® SB (Saccharomyces cerevisiae CNCM I-1079) as a feed additive for weaned piglets
EFSA Journal 2017;15(7):4932 [6 pp.]. 18 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4932
1 × 109 CFU/kg 飼料で明らかな影響が示された最初の申請以降の2つの検査を考慮して、Levucell® SBは1 × 109 CFU/kg完全飼料で飼料に添加した時、離乳子豚のパフォーマンスを改善する可能性がある。同じ用量で出産に使用すると、有効性試験の結果は入手可能な3つの製剤に適用できる。

  • 食品と接触する物質に使用するジメチルカーボネートの安全性評価

Safety assessment of the substance dimethyl carbonate for use in food contact materials
EFSA Journal 2017;15(7):4901 [7 pp.]. 18 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4901
食品接触物質、酵素、香料及び加工助剤に関するEFSAのパネル(CEFパネル)の科学的意見は1,6-ヘキサンジオールとともにポリカーボネートプレポリマーを作るモノマーとして用いられ、その後4,4’-メチレンジフェニルジイソシアネート (MDI) とポリプロピレングリコールや1,4-ブタンジオールなどのジオールと反応してポリカーボネートプレポリマー29%を含む熱可塑性ポリウレタンを作るジメチルカーボネートの安全性評価を取り扱った。このポリマーは10% エタノールと 3%酢酸の模擬食品で、室温で短時間接触する(30分以内)、繰り返し使用する素材用である。30分間40℃で行った3回目の溶出試験での総溶出量は2 mg/dm2以下だった。残りのジメチルカーボネートの完全溶出は1.5 μg/kg食品以下の量だろう。2つの環状ヘキサジオールカーボネートオリゴマーの溶出は3回目の溶出試験では50 μg/kg食品以下だった。OECDガイドラインに従って行われた、遺伝子突然変異、構造上及び数の異常の3つのエンドポイントをカバーする3つのin vitro遺伝毒性試験が提供され、CEFパネルは陰性だと考えた。溶出試験で検出されたオリゴマーはジメチルカーボネートと1,6-ヘキサンジオール(FCM ref No 1067)から生じ、遺伝毒性の懸念はない。CEFパネルはジメチルカーボネートの使用は上記の申請において安全上の懸念は生じないと結論した。ジメチルカーボネートは他のポリカーボネート及び/または他の状況下で使用されるかもしれない。これらは事業者により評価を必要とする様々な溶出物を生じる可能性がある。その場合、それぞれ0.05 mg/kg食品を超えなければ、ジメチルカーボネートと1,000 Da以下の総ポリカーボネートオリゴマーの溶出に安全上の懸念はない。

  • 鶏肥育用と産卵鶏育成用飼料添加物としてのAlterion NE® (Bacillus subtilis DSM 29784)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Alterion NE® (Bacillus subtilis DSM 29784) as a feed additive for chickens for fattening and chickens reared for laying
EFSA Journal 2017;15(7):4933 [12 pp.]. 18 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4933
Alterion NE®は推奨量1 × 108 CFU/kg飼料で鶏肥育パフォーマンスを改善する可能性があり、この結論は同量で使用された時に産卵鶏育成用に外挿できる。B. subtilis DSM 29784は最大認可量で、モネシンナトリウム、ナラシン/ナイカルバジン、サリノマイシンナトリウム、ラサロシドナトリウム、ジクラズリル、ナラシン、マデュラマイシンアンモニウム、塩酸ロベニジン、デコキネートと適合性がある。

  • ダニ駆除剤と植物の誘導因子としてSaponaria officinalis L. rootsを農薬に使用する基本物質申請についての加盟国とEFSAのパブリックコメント募集結果

Outcome of the consultation with Member States and EFSA on the basic substance application for Saponaria officinalis L. roots for use in plant protection as acaricide and plant elicitor
17 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1263e
EFSAが概要をまとめ、受け取った個別のコメントについてのEFSAの科学的見解を提示した。

Re-evaluation of xanthan gum (E 415) as a food additive
EFSA Journal 2017;15(7):4909 [47 pp.]. 14 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4909
食品添加物と食品に添加する栄養源に関するパネル(ANS)は食品添加物としてのキサンタンガム(E415)の安全性を再評価する科学的意見を提出した。報告された使用量に基づき、一般の子供の詳細暴露は最大64 mg/kg bw/ 日、食品サプリメントだけで高濃度で暴露した子供の消費者には38 mg/kg bw/ 日、特定の医療用食品と特定の粉ミルク(FSMPs)を摂取する乳児には115 mg/kg bw/ 日と推定された。キサンタンガム(E 415)は完全なままで吸収されそうもなく、腸内微生物叢で発酵されると予想されている。調べた慢性及び発がん性試験の最大量で有害影響は報告されず、遺伝毒性に関する懸念はない。最大10日間214 mg/kg bw/ 日の成人のキサンタンガムの経口摂取報告では良好な耐容性を示したが、何人かは腹部不快感を感じ、有害影響はないが好ましくない。パネルは食品添加物としてのキサンタンガム(E 415)にADI値は必要ないとし、食品添加物としてのキサンタンガム(E 415)の詳細暴露評価で一般人に安全上の懸念はない。臨床研究と市販後調査の結果を考慮して、食品企業が報告した濃度で乳児と幼い子供用のFSMPsのキサンタンガム(E 415)の使用から安全上の懸念はない。食品添加物としてのキサンタンガム(E415)の現在の再評価は生後12週間以下の乳児には適用できない。

  • 全ての動物種用セレン強化酵母(Saccharomyces cerevisiae CNCM I-3399)の安全性と有効性

Safety and efficacy of selenium-enriched yeast (Saccharomyces cerevisiae CNCM I-3399) for all animal species
EFSA Journal 2017;15(7):4937 [10 pp.]. 14 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4937
申請者は最小セレン含有量を2,000 mg/kgから3,000 mg/kgに上げようとしたが、製品に変更がなく、使用状況が同じままであることから、以前の結論を変えなかった。

  • 鶏肥育用Liderfeed® (オイゲノール)の有効性

Efficacy of Liderfeed® (eugenol) for chickens for fattening
EFSA Journal 2017;15(7):4931 [2 pp.]. 14 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4931
完全飼料に100 mg/kgで肥育用の鶏の成長を改善する可能性がある。