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ImprimisRxによる調剤注射用クルクミン懸濁液製品:FDAの調査−使用に関連する重大な有害事象

Compounded Curcumin Emulsion Product for Injection by ImprimisRx: FDA Investigation - Serious Adverse Events Associated with Use
Posted 08/04/2017
https://www.fda.gov/Safety/MedWatch/SafetyInformation/SafetyAlertsforHumanMedicalProducts/ucm570044.htm
クルクミンとポリエチレングリコール(PEG)40ひまし油を組み合わせた注射用液を投与された2人の患者が急性過敏性反応を経験したと報告された。カリフォルニアのIrvineにある調剤薬局ImprimisRxが調合した。PEG40ひまし油を含む静注製品への過敏症反応は文献にも記載されており多数のFDA認可医薬品の警告対象でもある。
症例は2017年3月10日に30才女性(死亡)、2017年5月1日に71才男性(救急病院で処置され助かる)。
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20170417#p6の件
Jade Erickが投与されたIVバッグに含まれていたクルクミンは0.00234 mg/mLで、ほんの僅か。PEG40ひまし油は乳化剤で化粧品等の局所塗布用には認可されているが注射用には認められていない。さらに使われたのは工業用グレード"ungraded"で製品には「実験用のみ」と表示されていた。この事例は代替医療の多くの欠陥を明らかにする