食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 中国の象牙からマンモスの牙への変更は活動家を懸念させる

Scienceニュース
China’s switch from elephant ivory to mammoth ivory worries advocates
Aug. 7, 2017
http://www.sciencemag.org/news/sifter/china-s-switch-elephant-ivory-mammoth-ivory-worries-advocates
中国政府が昨年象牙の販売を禁止して以降、マンモスの牙の合法的市場が活気づいている。環境保護主義者や自然保護活動家はこのことを懸念している。マンモスの牙はロシア北部の永久凍土から許可を得て採集できるが、違法採集により景観を破壊する可能性がある。そしてそのような形態での合法的取引があるうちは象牙の取引が無くならないだろう。中国には象牙の彫刻と収集の長い歴史があるために象牙の販売を完全に無くすのは極めて困難である。

  • 哲学の雑誌が35年前の「猫の書いた」論文を修正する

Philosophy journal corrects 35-year-old article ‘written’ by a cat
Aug. 1, 2017
http://www.sciencemag.org/news/sifter/philosophy-journal-corrects-35-year-old-article-written-cat
Australasian Journal of Philosophyが1982年にBruce Le Cattを著者とする論文を掲載しているが、これはDavid Lewisの使っていた偽名で彼のペットの猫の名前である。Ohio Dominican大学の研究の高潔性に関する本を書いている哲学者からの要求でこの問題が修正された。Bruce Le Cattの論文はこれまで4回引用されている。

  • 炭酸飲料税の発表でシカゴ地域の買い物客は不平と混乱

Soda tax rollout leaves Chicago-area shoppers grumbling, confused
August 3, 2017
http://www.chicagotribune.com/business/
Cook郡の長く待たされた砂糖入り飲料への課税が水曜日に発効した。買い物客は混乱の中不平を言い近所の郡に炭酸飲料を買いに行こうと計画する。課税は砂糖と人工甘味料両方の甘い飲料に対して1オンスあたり1ペニーで、コーヒーや紅茶、100%でないジュースも含まれる。裁判のため履行が遅れていた。

  • ドイツ農務大臣:卵スキャンダルは「犯罪」

German agriculture minister: Eggs scandal is a ‘criminal’ case
http://www.euractiv.com/section/agriculture-food/news/german-agriculture-minister-eggs-scandal-is-a-criminal-case/
8月8日、ドイツの農業大臣が数百万個の卵の有害殺虫剤汚染は「犯罪」だという
フィプロニルはペットのノミやダニ用によく使われる殺虫剤だが食品用には禁止されている。ドイツのテレビARD に対してChristian Schmidtは明確に犯罪だと語ったが詳細は明らかにしなかった。ドイツとベルギー当局は殺虫剤の由来はオランダの洗浄製品供給会社だとしている。
ベルギーは6月から知っていたのにそれを発表しなかったことで非難されている。詐欺で捜査中のため詳細は語らない。
汚染の可能性のある卵はスウェーデン、スイス、フランス、英国に出荷されている。
一方オランダメディアは鶏肉に注目している。Chickfriendは洗浄剤を産卵鶏の小屋でしか使っていないという

  • 卵のフィプロニルのRASFF通知

Notification details - 2017.1065
fipronil (between 0.0031 and 1.2 mg/kg - ppm) in eggs
https://webgate.ec.europa.eu/rasff-window/portal/?event=notificationDetail&NOTIF_REFERENCE=2017.1065
フォローアップ情報が追加されている(現時点で83件)

  • オランダの卵

Eggs & Egg Products
http://www.dutchagrofood.com/english/poultry/services/eggs-egg-products/
オランダは欧州の卵生産のかなりの部分を担っていて約2/3が輸出されている、とある

リコール対象リスト
Lijst met eicodes van eieren met fipronil
https://www.nvwa.nl/onderwerpen/biociden/fipronil-in-eieren/eicodelijst

Union says fentanyl found at Collins Bay
Tuesday, August 8, 2017
http://www.thewhig.com/2017/08/08/union-says-fentanyl-found-at-collins-bay
オンタリオ地域カナダ刑務所職員組合のRob Finucan組合長が、刑務官が刑務所の中で危険な薬物フェンタニルに暴露されることが過去2か月で2回あったという。
先月カルガリー北部のBowden刑務所とEdmonton刑務所の7人の守衛がフェンタニルに暴露され3人が入院した。フェンタニルは吸入や経皮吸収で暴露され、たとえ僅かでも過剰使用になる。Edmontonでは郵便物を探していて6人の刑務官が暴露された。職員は日常業務のどの時点でもフェンタニルに暴露される可能性がある。

  • ヨーロッパのフィプロニル汚染卵スキャンダルへの専門家の反応

SMC UK
expert reaction to fipronil-contaminated egg scandal in Europe
August 8, 2017
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-fipronil-contaminated-egg-scandal-in-europe/
フィプロニル汚染卵が少数英国に届いていたというニュースへの専門家の反応
Queen’s University Belfast食品安全教授Chris Elliott教授
これがヒト健康へ何らかの影響を与えるという根拠はない。
これは食品偽装の可能性があると示唆されていて、欧州全体で警察が捜査に関係している。規模が拡大していてスキャンダルが終わるまでにもっと多くの国が関わる可能性がある。
史上最大の卵リコールになる可能性がある。
入手可能な情報からは英国に入った商品の量は最小限であるが、スキャンダルが拡大してさらなる情報により変わる可能性がある。
問題の化合物の誤用は非常に組織的で、広範に調整され相当な期間行われていたようである。フィプロニルは広域スペクトル殺虫剤である。これは食用動物に使ってはならないという欧州全域での規制がある。