食品安全情報blog過去記事

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一部の家禽農場でのフィプロニルの違法使用へのEU対策に関する情報通知

Information note on EU measures concerning the illegal use of fipronil on some poultry farms (10 August 2017)
11/08/2017
http://ec.europa.eu/newsroom/sante/newsletter-specific-archive-issue.cfm?newsletter_service_id=327&lang=default
欧州委員会は2017年7月20日にRASFFにより主に産卵鶏家禽農場でのワクモ(Dermanyssus gallinae)対策として処理会社が違法な処置をしたことを知った。直ちに事態のコントロールのための対応をとり、現場調査は継続している。
違法処置にはEUで全ての食品生産用動物への使用が禁止されているフィプロニルが含まれていた。関連農場は主にオランダとベルギーにあるがドイツの4農場とフランスの1農場も関係する。2017年1月以降に問題の処理会社が処置を行った全ての農場は直ちに当局によりブロックされ、これらの農場由来の卵や鶏肉は最早EU市場にはなく、EU以外の国に輸出されてもいない。司法調査が行われている。
問題の農場の卵や鶏肉の公式検体はフィプロニルの検査を行っている。
問題の農場はこれらの農場由来の卵や鶏肉がEUの規制に完全に従うことが確認された場合にのみブロックが解除されるだろう。既に販売されていた卵や鶏肉はリコールされている。
加工食品に関しては、EUの事業者には成分や原料がEU規制に従っているものであることを確保する法的義務があるため、事業主は使用した卵や鶏肉がフィプロニル規制に従っていることを確認しなければならない。
加盟国の当局は調査を継続中で、欧州委員会は新しい情報が入手できたら情報を更新する。
注:EUのフィプロニルのMRL(フィプロニルとそのスルホン代謝物の合計)は卵と鶏肉の両方で0.005 mg/kg(分析の下限)