食品安全情報blog過去記事

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フィプロニル汚染 卓上卵(第3報):ヨーロッパ、アジア(香港)

Fipronil contamination - table eggs (03): Europe, Asia (Hong Kong)
2017-08-13
http://www.promedmail.org/post/5247343
Date: Fri 11 Aug 2017 09:08PM Source: Channel NewsAsia [edited]
殺虫剤汚染卵スキャンダルはEU 15ヶ国とスイス、香港に拡大し欧州委員会は特別会合を呼びかける。2017年9月6日に「お互いを非難し合う」ことを止めさせるためにEU中の大臣や食品安全主任が会合する予定。
欧州全体で数百万個の卵が回収され何十もの家禽農場が閉鎖された。この問題がベルギー、オランダ、ドイツの喧嘩になり、欧州健康食品安全コミッショナーVytenis Andriukaitisが非難合戦は無意味で止めさせたい、と言う。「そうではなく、必要な教訓を学び前進するために協力しなければならない」
EC広報担当Mina Andreevaは、9月の会議は「危機会議ではない」という。
EUはヒト健康に脅威とはならないと強調するがWHOは大量に食べると腎臓や肝臓や甲状腺に有害である可能性があるという。
ブリュッセルEU 15ヶ国(ベルギー、オランダ、ドイツ、フランス、スウェーデン、英国、オーストリアアイルランド、イタリア、ルクセンブルグポーランドルーマニアスロバキアスロベニアデンマーク)とスイスが影響を受けているという。またアジアでは最初の国として香港がオランダから汚染卵を輸入している。
緊急の食品安全問題を扱いながら、EUは卵騒動を鎮める方法も探っている。
今週初めベルギーはオランダが2016年11月からフィプロニルが卵にあるのを知っていながら通知しなかったと非難した。オランダの保健大臣Edith Schippersは8月10日に政府が「間違いを犯した」と認めながらも隠蔽は否定した。「我々は2016年11月にオランダの鶏小屋にフィプロニルが検出されているという報告を知っていたが、その時は卵にフィプロニル検出されているという根拠はなかった」という。
別にオランダの告発者が当局に、スキャンダルの中心となっているChickfriendが鶏のシラミを処理するのに違法にフィプロニルを使っていると言っていた。「私が匿名の告発者だ」とNPO公共放送の Nick Hermensが言う。
ベルギーの会社Poultry VisionがChickfriendに問題の化合物を供給したと言われている。オランダとベルギーの捜査官は協力して8月10日にいくつかの施設を強制捜査しChickfriendの2人を逮捕した。
しかしベルギー自身、6月に卵のフィプロニルを知っていたが犯罪捜査のために約2か月秘密にしていたことを認めざるを得なくなった。
毎日新たな汚染卵がみつかっている。
デンマークは8月11日に2トンのフィプロニル汚染卵を見つけたという。これで汚染卵は合計22トンになった。主にベルギーでみつかっている。
ポーランドはドイツから輸入された約4万個を発見したという。フランスは4月以降約25万個の汚染卵をベルギーとオランダから輸入しているが、フランス人の食習慣を考えると消費者のリスクは極めて低いという。
この食品騒動は2013年のウマ肉スキャンダル以降最大のものの一つである。
以前のスキャンダルとしては1999年のベルギーで始まった卵のダイオキシン汚染、1986-1998年の英国に端を発する狂牛病騒動などがある。

  • フィプロニル汚染 卓上卵(第2報)フランス、オランダ、ベルギードイツ、リコール

Fipronil contamination - table eggs: (02) France, Netherlands, Belgium, Germany, recall
2017-08-11
http://www.promedmail.org/post/5242442
Date: Wed 9 Aug 2017 16:35 CEST Source: Ouest-France [in French trans. Corr.SB, edited]
Pas-de-Calais県が産卵鶏農場でフィプロニルの存在を確認。フランスの農場では初。