食品安全情報blog過去記事

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論文

  • エネルギー密度の高い食品は肥満の状態に関わりなくがんリスクを増やすかもしれない

Energy dense foods may increase cancer risk regardless of obesity status
17-Aug-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-08/e-edf081417.php
Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics.に発表されたWomen's Health Initiativeの9万人のデータを用いた研究。よりエネルギー密度の高い食品が多い女性はBMIに関係なく肥満関連がんリスクが10%高い

  • 美の環境正義

The environmental injustice of beauty
16-Aug-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-08/gwu-tei081017.php
American Journal of Obstetrics and Gynecology.に発表されたコメントによると、有色人種の女性は白人女性に比べて体内の美容製品関連化合物濃度が高い。「西洋的美の基準に合うようにというプレッシャーから有色女性はより多くの美用製品を使い健康に有害な化合物への暴露量が多い」とジョージワシントン大学Milken 公衆衛生研究所のAmi Zota准教授は言う。例えば有色人女性は美白フェイスクリームを買うがそれにはしばしば表示されていないステロイドや水銀が含まれる。黒人女性は髪の毛をまっすぐにするための製品を使う。

Toxic formaldehyde is produced inside our own cells, scientists discover
16-Aug-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-08/mrc-tfi081517.php
natureに発表されたMRC分子生物学研究室の科学者らによる研究で、ホルムアルデヒドの一部は環境由来ではなく人体で作られることが明らかになった。「一炭素サイクル」という重要な経路の副産物である。著者のKetan Patel博士は、「人体がホルムアルデヒドを作っているに違いないことはわかっていたが、その由来を同定した」という。
ホルムアルデヒドはDNA傷害性のある毒素であるが、細胞には二つの防御機構がある。一つは蟻酸に変換する酵素、もう一つは傷害されたDNAを修復する酵素
科学者らはまたこの有毒ホルムアルデヒドが細胞にとってポジティブな機能もあることに驚いた。ホルムアルデヒドの分解産物である蟻酸が、生命にとって必要な分子を作る一炭素サイクルで使われる。

  • 養殖鮭の難聴は生長が早いことと関連

Deafness in farmed salmon linked to accelerated growth
16-Aug-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-08/uom-dif081617.php
Journal of Experimental Biologyに発表されたメルボルン大学の研究。
養殖鮭の内耳の奇形による難聴が、生長の早さと関連することを報告。これは養殖魚の福祉にとって問題で、鮭の保存のために幼魚を放出する場合にはコントロールが必要。
(養殖魚の福祉にとって必要な5つの自由は、飢えや乾きからの自由、不快からの自由、痛みや怪我や病気からの自由、(ほとんどの)正常な行動をとることができる自由、恐怖や苦悩からの自由、とのこと。魚の気持ちはわからない、としか思えないのだけれど欧州人はわかるらしい)

  • オタマボヤ綱が深海の食物網にマイクロプラスチックを輸送する経路を提供する

Larvaceans provide a pathway for transporting microplastics into deep-sea food webs
16-Aug-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-08/mbar-lpa081617.php
Science Advancesに発表されたMBARIの研究
食べたものを粘液で固めて捨てる(fecal pellets)、それが非常に早く深海に沈む