食品安全情報blog過去記事

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その他

7才の少女が一時的ヘナタトゥーで化学火傷
Seven-year-old girl suffers chemical burns from temporary henna tattoo
August 17, 2017
http://www.news.com.au/lifestyle/beauty/face-body/sevenyearold-girl-suffers-chemical-burns-from-temporary-henna-tattoo/news-story/8385fe251cc229a1226204fcf598bc2d
休暇でエジプトに行った英国人少女が、手にブラックヘナでデザインをしてもらった。しかし帰宅後痒くなり水膨れができて治療を受けた。跡が残るだろう。タトゥーはホテルのサロンで行われた。パラフェニレンジアミンが含まれていた可能性がある。旅行代理店から注意喚起はなかった。
(写真、痛そう)

  • 栄養士:一ヶ月砂糖なしですごしたら

Dietitian: What happened when I went a month without sugar
August 16 2017  NATALIE RIZZO
https://www.stuff.co.nz/life-style/well-good/inspire-me/95833863
栄養士として私はたくさんのクレージーな食事法を聞いたことがある。乳製品無し、砂糖なし、トマトなし、グルテンフリー、等々。このような制限食は長続きしないのが問題で、しばしば逆に諦めたものがたまらなく食べたくなる。しかしどんなにクライアントにこのことを話しても、抵抗される。そこで自分でやってみることにした。30日間砂糖なしを決めた。ネタバレ注意−もう最悪だった。どんな30日だったか記す。
チャレンジ前
私はどちらかというと甘いものよりしょっぱいものが好きで、正直添加された砂糖を30日排除するのは難しくないと考えていた。甘いもの好きではなかったけれどオートミールには少し黒糖を加えていたしグラノーラバーやピーナッツバターとチョコチップも食べていた。
1日目:超健康的なサラダとクラッカーを食べて満足していたが、クラッカーの表示を見たらサトウキビ糖と書いてあった。失敗。
2日目:オートミールに黒糖を入れない代わりにデーツやバナナを入れた。問題解決。しかしランチにチリソースを使ってからチリソースに砂糖が入っていることに驚いた。全ての表示を確認しなければ。
5日目:ハーフマラソンを走ったら途中で補給するものが砂糖入りだったことに気がついた。
7日目:思ったより大変
12日目:外食できない
15日目:だんだん慣れてきた
16日目:ワインに砂糖が入っているかどうか検索したがよくわからなかった
17-22日目:現状維持。でも明日は休暇の旅行。ボーイフレンドが続けるつもり?という。私の苦情を聞きたくないのだと思った。
23日目:疲れたときには管理どころではない。午後のクッキーが必要で、それは効果があった。
26日目:もう十分だ、もうやめた!休暇なのにそんなことをするのは楽しくない。チョコレートアイスを注文した。
教訓
何かを完全に排除する食事法は長続きしないの私の正しい役割を確認できた。
難しい、不可能な変更をするのではなく、ちょっとだけ変えることが長期には大きな差になる。
(デーツって砂糖の塊だよねぇとは思うけど)

  • Impossible Foods社長が動物実験議論で話す:「苦しい決断だった」

Impossible Foods CEO Speaks Out Over Animal Testing Row: 'It Was An Agonizing Decision'
August 16, 2017
https://www.plantbasednews.org/post/impossible-foods-ceo-blasts-animal-testing-i-abhor-the-exploitation-of-animals?source=acsh.org
Impossible Foodsの社長Pat Brownが彼の会社の動物実験についての議論に対応した。
問題となっているのはImpossible Foodsの開発した大豆マメヘモグロビンの安全性試験である。
(GRAS通知に対してFDAがこれはGRASではなく食品添加物であり、厳密な安全性試験が必要だと判断した)
Impossible Foodsの社長の発表
動物実験の苦しいジレンマ
The Agonizing Dilemma of Animal Testing
https://impossiblefoods.app.box.com/s/27skctwxb3jbyu7dxqfnxa3srji2jevv
Impossible Foodsは食品システムにおける動物の搾取をなくそうとしている。そのために動物を使わない肉代用品を作ろうとしている。肉の肉らしさの要因の一つは鉄を含むヘムで、遺伝子組換え酵母で大量に作る方法を開発した。そしてそのヘムを食品に使えるようにするため、2014年にFDAにGRAS通知を行った。ヘムは動物の肉に含まれる分子と同じであるというデータや食品安全専門家の意見を添えて。FDAはそれに対していくつか疑問を提示し、それに答えるために我々は追加の試験をした。通常安全性を確認するのに動物実験を行う。ほとんどのGRAS通知には動物実験の結果が含まれる。私は試験研究にも動物を使いたくない。そしてもう40年以上ベジタリアンである。だから動物実験はできるだけしたくない。試験は厳密に計画し最小限の動物で行った。有害影響は見られなかった。
Impossible Foodsほど動物の搾取を減らそうと一生懸命やっているところはない。再び苦しい選択をしないですむことを望む。

  • 中国の胚選別が厄介な質問を持ち出す

Natureニュース
China’s embrace of embryo selection raises thorny questions
David Cyranoski 16 August 2017
http://www.nature.com/news/china-s-embrace-of-embryo-selection-raises-thorny-questions-1.22468
生殖センターがある種の疾患を根絶しようと遺伝子診断を強力に推進している

Iceland Eliminates People with Down Syndrome
by Alexandra DeSanctis August 16, 2017
http://www.nationalreview.com/article/450509/down-syndrome-iceland-cbs-news-disturbing-report
CBSニュースが今週初め、アイスランドダウン症候群の出産を根絶するのに世界の最先端であることを報道した。出生前診断と中絶で。出生前診断アイスランドではオプションであるが政府は医師にその選択肢があることを告げることを義務にしている。約85%の妊婦が検査をし、ダウン症と診断された場合ほぼ100%が中絶している。毎年生まれるダウン症の赤ちゃんはたった二人で、しばしば検査の間違いの結果である。ここまで高率の中絶率の国はない。アイスランドではダウン症候群が根絶されるだろう。
以下それはどんな社会か、など続く