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卵の検査項目の拡大を通じた安全管理強化 

農畜水産物安全課 2017-09-07
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=1&seq=38693&sitecode=1&cmd=v
□韓国政府は、このたびの殺虫剤汚染卵事件をきっかけに、国民の健康および安全のために、綿密な鶏卵安全管理方策が必要であると考え、今後殺虫剤検査項目をさらに拡大し、生産、出荷および流通過程での殺虫剤などの検査をより徹底的に実施することにした。* *国務調整室‧農食品部‧食薬庁関係次官会議(9.5)
□まず、卵における殺虫剤試験法に関連して、フィプロニルなど2種については、家畜の代謝過程で発生する物質(代謝産物)も検査項目に追加して、10月から産卵鶏農場および流通段階において行う検査を強化する。
○現行試験法は今年4月に確立されたもので、フィプロニルについては日本の事例を参考にして代謝産物は含まれなかったが、最近ヨーロッパでフィプロニル問題が大きくなり、国際食品規格委員会(CODEX)およびEUのようにその代謝産物まで検査するのが必要であると判断し、代謝産物も検査項目に含むこととした。現在検査対象の27種の農薬成分中4種類で代謝産物が生成されるが、このうち2種類はもう検査項目に含まれており、残り2種(フィプロニルとイミダクロプリド)について代謝産物が含まれるように試験法を改善する。
○韓国政府は、9月中にフィプロニル代謝産物などを対象として含むより強化された試験法を確立した後、標準試薬の確保、関係者教育などの必要な準備を全て完了して、10月からは新しい試験法を適用し、卵の生産および流通過程を徹底的に点検して行く計画である。来年上半期までに、卵生産農家の生産および出荷段階における随時検査、抜き打ち検査、試料採取方式改善などを通じて不適合卵が初めから市場に出ることないように汚染源を封じ込めるのに力を注いで行く計画である。殺虫剤が検出された農家に対しては、原因究明など現場調査を強化する。
○また、農家が誤って農薬を使用する可能性を減らすために、海外事例などを参考にして、専門防除業者が農薬を撒布するようにする方案も用意する予定である。
□同時に、現行27種の殺虫剤を検査しているが、それら以外で農薬の使用基準が守られない場合、非意図的に混入する場合(今回全数調査の過程でDDT検出)まで考慮して管理を強化するという立場で検査項目自体をより拡大する方向に補完していくこととする。
○このため、農食品部と食薬庁は相互緊密に協力し、国内外における殺虫剤の使用実態と管理基準を綿密に点検した後、年末までに検査項目の拡大および試験法の確立を図ることとした。
□政府は、検査項目拡大措置とともに、今回の殺虫剤汚染卵事件をきっかけに、国民の食べ物の安全をより確かに担保にするために、民間専門家および消費者の参加の下、関係省庁合同で「食品安全管理改善作業部会」を構成する。
○畜産業(家禽産業)先進化対策、食品安全認証制度の革新などを含んだ‘食品安全全般に関する根本的改善法案’を用意、年内に発表する計画である。