食品安全情報blog過去記事

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論文

  • 新しい世界研究は、国々が「三重苦」にもかかわらずより多くの命を救っていることを発見

New global study finds countries saving more lives, despite a 'triad of troubles'
14-Sep-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-09/ifhm-ngs091317.php
年次疾病負担研究
あたらしい研究によると、各国は過去10年により多くの命を救った、特に5才以下の子どもを、しかし肥満や紛争、精神疾患などのような持続する健康問題が「三重苦」となって長く健康に生きることを妨げている。
全体的な死亡が減った主な原因は下部呼吸器感染症、下痢、早産、HIV/AIDS、マラリアが全て10年で30%減ったこと、そして2016年に初めて5才以下の子どもの年間死亡が500万人以下になった。1990年には1100万人が死亡していた。
この改善は母親の教育レベルの向上、一人あたりの収入の増加、妊娠数の低下、予防接種計画の強化、殺虫剤処理蚊帳の大量配布、水や衛生の改善などによるとしている。
Lancetに発表。
一方問題となるのは過体重の増加、テロや紛争による死亡が2倍以上になったこと、精神疾患と薬物使用。
人口100万人を超える国の中で最も寿命が長いのは日本人女性(86.9 才)とシンガポール人男性(81.3 才).
(日本人男性がシンガポールに負けるのはなんといってもタバコ)

  • 米国人女性は乳がんの過剰診断と過剰治療をあまり知らない

Low awareness of breast cancer overdiagnosis and overtreatment among US women
14-Sep-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-09/wkh-lao091417.php
定期的にマンモグラフィー検査を受けると乳がんの過剰診断と過剰治療につながることがあるのを知っていた?Medical Careの10月号に発表された研究によると、多くのアメリカ人女性は乳がん検診のこのリスクを知らない。さらにほとんどの女性は乳がんの過剰診断や過剰治療についての話が「信じられないあるいは納得できない」。この知見は情報を与えられた意志決定ができるようにするためにリスクを正確に伝えることの難しさを強調する。
(検診のメリットがわかりやすいのに比べて過剰診断と過剰治療は統計的概念が絡むのでわかりにくい。同じ時間説明したら説明不足になる運命)

  • ナトリウム(塩)摂取は2型糖尿病発症リスクと関連

Sodium (salt) intake is associated with a risk of developing type 2 diabetes
14-Sep-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-09/d-si091317.php
欧州糖尿病学会で発表
スウェーデンの集団ベースの糖尿病リスク要因研究から。ナトリウム1g(塩で2.5g)あたり43%2型糖尿病発症リスクが高い。この集団の塩の摂取量は低摂取群で1日6.0-g以下、高摂取群で7.9g以上。
(学会発表だけれど日本人の糖尿病の多さって和食のせい(精製したコメをたくさん、野菜の下ごしらえなどが丁寧すぎる、塩が多い、ヒ素など有害重金属が多い)、という根拠が増えるなぁ)