食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

査察報告

2017-6178 - Genetically modified organisms - Finland - FI
14 September 2017
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6178
2017年3月27〜30日にフィンランドで実施された、遺伝子組換え生物(genetically modified organisms: GMOs)を含む、GMOsから成る、またはGMOsから製造された食品、飼料および種子の公的管理システムを評価するための査察で、環境への意図的な放出の実態調査も含まれている。フィンランドには目的かなったGMOs管理システムがあり、管理計画はリスクに基づいたものとなっている。認証済みの方法を用いて遺伝子組換え事象を広範に分析できるため、管理システムの有効性が支持されている。改善すべき分野として、フィンランド産の食品のサンプリングと検査、飼料中へのEUで認可されていないGMOsの混入についての管理、公式に採取された試料が認証済みの方法だけで検査されているという保証が挙げられる。確認された不備に対処するためのフィンランド側への助言についても報告されている。

2017-6170 - Export of plants and plant products to the European Union - Cameroon - CM
14 September 2017
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=3864
2017年5月8〜18日にカメルーンで実施された、EU輸出用カメルーン産植物と植物製品の公的管理や認証システムを評価するための査察。この査察は、カメルーンからEUへ輸出される数多くの植物と植物製品が途中で有害生物に侵食され続けていることを踏まえて行われた。国立植物防疫機構(NPPO)が植物の健全性確保のために輸出管理システムを設立し始めているが、今のところこのシステムは、EUや国際基準が求める多くの要件を満たしていない。かなり多くの欠陥があり、輸出前検査も、EUの輸入要件が遵守されることを保証できるほど、信頼性があるとは思えない。2016年10月、NPPOは、欧州委員会の文書に応じるかたちで、最も害を受けている農産物であるマンゴーについて、輸出認証事業計画を進展させ実行に移した。この計画は、輸出検査の全体的な信頼性を改善する可能性を有している。

  • インド−EU輸出用スパイスの汚染物質

2017-6182 - Contamination in spices intended for export to the European Union - India - IN
14 September 2017
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6081
2017年3月7〜16日にインドで実施された、輸出用スパイスでのアフラトキシン汚染通知件数の増加に端を発した査察。査察の目的は、EU向けスパイスに対するアフラトキシン汚染の公的管理システムが適切かどうか評価し、以前の査察で出された助言についての事後調査を実施することである。生産履歴管理や適正農業規範に関してはかなりの改善がみられたが、それでも適正農業規範(GAP)、製造管理および品質管理に関する基準(GMP)、ならびに危害分析重要管理点(HACCP)システムの実現と運用は、EU向けスパイスの供給網にある全ての食品事業者に義務化されているわけではない。主なスパイスには公的管理や分析が行われているが、全ての公的施設がISO/IEC 17025認定を受けているわけではなく、分析報告も完全に規則に準拠して行われているわけではない。サンプリングの設備や手順の査察では、規則の要件との間に深刻なギャップがあることが露呈した。これらのことから、輸出証明書の信頼性は疑問視される。

  • ジンバブエ−生きた動物及び動物製品の、動物用医薬品を含む残留物質及び汚染物質の管理評価

2017-6182 - evaluate the control of residues and contaminants in live animals and animal products including controls on veterinary medicinal products - Zimbabwe - ZW
12 September 2017
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6182
2017年5月15〜19日にジンバブエで実施された、EUに輸出する生きた動物や動物製品中の残留物および汚染物質の公的管理の有効性を評価するための査察。近年、ジンバブエは、EUの認証に従った残留物モニタリング計画を効果的に実践できていない。そのためEUに輸出する動物製品中の残留物の状況について、信頼性のある保証を提示できていない。ジンバブエの管轄当局に対しては、確認された欠陥を是正し、実施・管理方策を強化するよう助言が行われた。