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グリホサート:BfRは申請者のオリジナル研究を徹底的に審査・精察した

Glyphosate: BfR has reviewed and assessed the original studies of the applicants in Depth
BfR Communication No 028/2017 of 15 September 2017
http://www.bfr.bund.de/cm/349/glyphosate-bfr-has-reviewed-and-assessed-the-original-studies-of-the-applicants-in-depht.pdf
ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、グリホサートの再評価報告書(RAR)に関する問い合わせに対応して、ここで法に定められた手続きを説明する。メディアの個々の報道では、BfRが申請者の認可申請に書かれているグリホサートの評価内容を丸飲みしているのではないかと語られている。だが実際にはBfRは、申請者側に法的に求められている試験と情報が得られた他の関連試験との両方を、自身の責任で丹念に徹底的に審査し、精察した。
分析的なモニタリング方法、毒性学、代謝、残留物評価に関するRARの各項目について、BfRは、申請者が提出した全ての試験報告書と文献を、BfR科学雑誌中に公表されているものの中から見つけ出した研究とともに精察した。
EUレベルで活性物質とされるものについては、法的に定められた認可手続きの規定において、申請者が試験の概要を提出しなければならないことが明白に示されている。透明性の理由から、BfRは、RARのVolume 3−独自の毒性学的試験−の中で、詳細な試験報告や申請者による評価内容についても概略で説明しているが、自分たちの重要な見解も加えている(イタリック体で)。結果として、BfRと申請者が個別の各試験事例で同じ評価に達したのかあるいは異なる評価に到達したのかを、読者が判断することができる。言い換えると、BfRは法の規定に則って、これらの全ての試験や文献の重要性、科学的品質および妥当性について、自分たち自身で独立した評価を行い、文書として公表しているのである。申請者が提出した試験およびBfRが調査した文献の全てに関してBfRが独立して行った保健衛生評価の内容は、Volume 1で見ることができる