食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 国際コーヒーデー:それはあなたの健康によい?この人気の飲み物について知っておくべき7つのこと

International Coffee Day: Is it good for your health? 7 things to know about the popular brewed drink
October 1, 2017
http://www.ibtimes.co.in/international-coffee-day-it-good-your-health-7-things-know-about-brewed-drink-744001
(中身はともかく10月1日は世界コーヒーデー
全日本コーヒー協会
「10月1日コーヒーの日」のお知らせ
http://coffee.ajca.or.jp/news/2015coffeeanniversary
わりと新しいんだ)

World Vegetarian Day: Five foods that pack a nutritional punch
2 October 2017
http://www.thesundaily.my/news/2017/10/02/world-vegetarian-day-five-foods-pack-nutritional-punch
10月1日は世界ベジタリアンデー

Analysis
B.C.'s overdose crisis may be 'new normal,' no matter what politicians say
Sep 30, 2017
http://www.cbc.ca/news/canada/british-columbia/new-normal-overdose-fentanyl-crisis-1.4314578
死者が増えているのに注目されなくなってきた
(死亡者のグラフ有り。そして注目されているのは大麻の合法化だったりする)

  • 動物での抗生物質使用をどうやって減らせる?−専門家の反応

SMC NZ
How can we reduce antibiotic use in animals? – Expert Reaction
September 29th, 2017.
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2017/09/29/can-reduce-antibiotic-use-animals-expert-reaction/
抗菌剤耐性への世界的脅威が迫る中、国際農業専門家のチームが動物への抗生物質使用を減らすよう呼びかける、それが動物とヒトの両方の薬物耐性感染につながる可能性があるので。
本日Scienceに発表されたポリシーフォーラムで、3つの対応策を提案している。1つは世界の使用量に上限を設ける。肉の摂取量を減らす。そして動物に抗生物質を使うことに使用料を徴収する。集めたお金は新規抗生物質の探索に使う。
SMCは専門家の意見を集めた。
オタゴ大学生化学部Kurt Krause教授
今週Scienceに発表されたグローバルヘルスに関するポリシーフォーラムは世界の動物への抗生物質の使用を相当減らすことを目的として野心的な計画を提案している。
私はこの目標を称賛するが実行は困難かもしれない。また病気の治療用に使う場合と体重増加目的とでは違うため治療用に使うものに課金するのは多くの人が好まないだろう。
私はこの提案を対話の出発点として見たい。

  • フランス政府が科学に使うお金を大幅に増やすことを提案

French government proposes big science-spending boost
Barbara Casassus 29 September 2017
https://www.nature.com/news/french-government-proposes-big-science-spending-boost-1.22733
Emmanuel Macronの2018年予算案は研究費を6%増

  • 胆石治療目的でエプソム塩を使用し重症肝障害になった症例報告への専門家の反応

SMC UK
expert reaction to case report of person having developed liver damage after taking Epsom salts to treat gallstones
October 2, 2017
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-case-report-of-person-having-developed-liver-damage-after-taking-epsom-salts-to-treat-gallstones/
Exeter大学補完医学名誉教授Edzard Ernst教授
この事例はまずナチュロパスが効果のない治療法を処方したこと、次にナチュラルと宣伝されているものが全て安全であるわけではないこと、三つ目に「昔から使われているもの」にもがらくたはあること、そして最後に比較的害のないレメディでも高用量を長期間使用すれば命に関わる場合がある、ことを示す。ナチュロパスはエプソム塩が胆石に効くと何世紀も主張してきたが根拠はない。代替医療ラクティショナーは根拠に基づいた医療の規則に従うべき時である。

Monsanto banned from European parliament
Thursday 28 September 2017
https://www.theguardian.com/environment/2017/sep/28/monsanto-banned-from-european-parliament
モンサントロビイストは、規制に介入したという主張についての議会のヒヤリングに出席することを拒否したために欧州議会に入ることを禁止された。

  • 母乳にグリホサートは含まれないことを発見した科学者が反農薬活動家の攻撃に直面

Scientist who found no glyphosate in breast milk faced anti-pesticide activist attacks
Karl Haro von Mogel | October 2, 2017
https://geneticliteracyproject.org/2017/10/02/scientist-who-found-no-glyphosate-breast-milk-faced-anti-pesticide-activist-attacks/
ワシントン州立大学のShelley McGuireと彼女のチームの二人は母乳にグリホサートは検出されないという研究を発表した。科学的にはこれは議論の余地はないが、McGuireのチームは反化学物質政治的キャンペーンにとって都合が悪いため騒動に巻き込まれている。その最中に彼女は嫌がらせの葉書を受け取った。

  • フィプロニル:システムへの衝撃

Fipronil: a shock to the system
Keller and Heckman LLP
September 28 2017
https://www.lexology.com/library/detail.aspx?g=4317057f-9b59-4e81-86db-97b9788ba51e
フィプロニル卵スキャンダルで、EU加盟国は情報の流れをできるだけ早く効率的にするよう食品安全オフィサーネットワークを設立することに合意した。国際法律事務所Keller & HeckmanのKatia Merten-Lentzがフィプロニルスキャンダルを振り返る。
2017年7月のこの偽装の発見以降、24のEU加盟国が影響を受け、ブラジルや米国などにも汚染卵製品が到着した。バイオサイドや動物用医薬品として認可されているフィプロニルは、食品生産用動物には使用が認められていない。それなのにオランダのChickfriendはフィプロニルを製品に使っていた。この会社は殺菌剤をはベルギー北部のPoultry-Visionから購入した。
ベルギーの民間ラボがクライアントから依頼されたマルチ残留農薬研究の一環として、偶然卵のフィプロニルが発見された。そしてベルギーがRASFFに通知した最初の国になった。
通知の後、多数のEU加盟国の市場から大量の卵及び卵製品が回収された。
特に大きな影響を受けたのはドイツである。ドイツLower Saxonyの農務大臣Christian Meyerによると、ドイツには2800万個の問題の卵が輸入されていた。英国への影響は比較的軽く、FSAは約70万個の汚染卵が輸入されたとしている。
健康リスクは低い
フィプロニルのヒトへの毒性はWHOによると「中程度」であり、腎臓や甲状腺に影響する可能性がある。概ね国の当局は、検出されたフィプロニルの濃度と摂取習慣から健康リスクは極めて低いとしている。しかし純粋な表示偽装だった「ウマ肉」スキャンダルとは違って、この事例では健康リスクは存在する。実際加盟国により健康リスク評価の結果は違い、一部の国ではこのスキャンダルの対策として他の国ほど厳しい対策を採用していない。
貿易への影響
経済的影響は相当なものになる可能性がある、特に詐欺に影響された大規模卵輸出国では。オランダはEU最大の卵輸出国の一つであるため、オランダの家禽農家は大きな影響を受けた。卵を自給できない国では供給不足がおこるだろう。また英国Lion Egg 加工業のような企業は食品製造業者に卵の供給源を再検討するよう要請していて追加の貿易上の問題になる可能性がある。
失敗から学ぶ
EUは危機に揺さぶられ続けてきたが教訓を学ぶこともしてきた。ウマ肉スキャンダルによる嵐はトレーサビリティ規則の強化につながった。卵スキャンダルはEUの警告システムが正確で迅速な回収を可能にしたことから今やより効果的になっている。しかしながら欧州議員の中にはこのシステムの有効性に疑問を抱き、徹底的見直しを要求している。オランダ当局が2016年11月に養鶏場でのフィプロニル使用について警告を受け取ったにもかかわらず、警報が通知されたのは7月だからだ。
従って加盟国が今回各国一人の食品安全オフィサーネットワークの設立に合意したのは、情報のの流れをできるだけ早く効率的にすることを確保するには良いことである。

  • 「私は十分な情報を与えられていなかった」−司祭がHPVへの見解で謝罪

'I wasn't fully informed' - bishop sorry for HPV remarks
Ed Carty – 03 October 2017
http://www.herald.ie/news/i-wasnt-fully-informed-bishop-sorry-for-hpv-remarks-36191008.html
Waterford と Lismoreの司祭が、HPVワクチンは乱交につながると警告したことで謝罪
Simon Harris保健大臣と医務主任に批判され、Phonsie Cullinan上級聖職者は声明を発表した。「間違った情報を広め混乱を招いたことを謝罪したい」。彼は親たちのHPVワクチンへの懸念を聞いて話したという。「私の意図はHPVから人々を守りたいということだった。予防接種計画について十分情報を与えられていなかった。今はHPVワクチンが子宮頸がんを減らすのに大きく寄与することを知っている。私が学習したように、重要な健康問題については完全な情報が非常に重要である」
アイルランド。謝罪できるのはえらい。断片的情報に反応することへの教訓。ただ全体がどのくらい広大なのかは視野の狭い人にはわからないというジレンマ)