食品安全情報blog過去記事

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FSANZは包装材の化学物質が食品に移入するリスクは低いと判断

FSANZ finds risk from migration of packaging chemicals to food is low
12/10/2017
http://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/FSANZ-finds-risk-from-migration-of-packaging-chemicals-to-food-is-low.aspx
FSANZは今日、包装材から食品へ化学物質が移入するリスクについて3年計画で行った調査の結論を発表した。調査した化学物質については、ヒトの健康に対して懸念を生じさせるものは無いと判断された。
FSANZの最高責任者のMark Bootは、次のように述べている。「徹底的なリスク評価を行った結果、FSANZは、包装材から化学物質が食品に移入にすることによる、人々の健康や安全に対するリスクは低いと結論付けた。」
「この評価プロセスでは、多くの活動が行われ、2回の公共意見聴取が行われている。」
「業界や消費者の代表から成る諮問グループも立ち上げられ、包装材の化学物質が食品に存在するかどうかの試験が行われ、食事による暴露の評価も行われた。」
「この評価に基づき、FSANZは、食品安全規則に何らかの追加の規制策を盛り込むことを推奨しなかった。」
「ただし、FSANZは、この分野の科学的知見を監視し続け、特に小規模および中規模の事業者に向けて指針を作成していき、包装の安全性を担保することに役立てていく。」
◇詳細情報
● 報告書を読む
http://www.foodstandards.gov.au/code/proposals/Pages/P1034ChemicalMigrationfromPackagingintoFood.aspx
● 食品の包装に関してFSANZが行った活動について
http://www.foodstandards.gov.au/consumer/chemicals/foodpackaging/Pages/default.aspx