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INTERPOL主導の活動によって3600万USD相当の薬物が押収された

INTERPOL (International Criminal Police Organization: 国際刑事警察機構)
Drugs worth USD 360 million seized in INTERPOL-led operation
28 September 2017
https://www.interpol.int/News-and-media/News/2017/N2017-124
シンガポールINTERPOLが調整した活動において、アジア太平洋および中東地域にわたり、3600万USD相当とされる違法薬物が押収された。
違法薬物取引に的を絞ってOperation Lionfish−Asia-Pacificが行われ、約390の薬物押収や300人以上の拘束につながった。
アフリカ、中東および東南アジアを経由して南アメリカからアジア太平洋地域に至る既知のコカイン取引ルートでは、世界中で17件が押収された。世界で最も広く流通している薬物であるコカインは、取引の間に価値が100倍になるため、犯罪組織ネットワークにおいて儲けの種になっている。
メタンフェタミンはほとんどの参加国で押収が確認され、錠剤、結晶および粉末の形で630 kg回収された。参加国内で共有された機密情報によって、新しいメタンフェタミンの取引ルートや組織化された犯罪グループが使う隠ぺい方法が確認された。
2週間の活動期間(9月4日〜17日)中、5000人以上の警察や税関職員が23ヵ国にわたって国境、空港、港湾にて検査を行い、コカイン、大麻、ヘロイン、アヘンおよびアンフェタミン型興奮剤(ATS)など、合計で10トン、24リットルおよび29,000錠の違法薬物が押収された。その中でアヘンの押収量が最大であり、合計6.4トンであった。この多くが犯罪ネットワークの関与によってモルヒネやヘロインに加工される可能性が高いと言われている。
その他の違法商品もまたこの活動期間中に押収された。1.3トンの象牙、13本のサイの角および100万USD相当の偽造紙幣を作るために使われるカーボン紙10,000枚が含まれる。
Operation Lionfish−Asia-Pacificは、INTERPOLのAMEAP(アフリカ-中東-東アジア太平洋側)プロジェクトの傘下で、より安全な世界のためのINTERPOL基金を通してUAEからの資金援助を受けて実施された。より安全な世界のためのINTERPOL基金は、反薬物取引についての様々な構想の調整基盤としての役割を果たしている。