食品安全情報blog過去記事

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カルボキシンの既存MRLレビュー

Review of the existing maximum residue levels for carboxin according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005
EFSA Journal 2017;15(10):5019 [36 pp.]. 17 October 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5019
EC規則No 396/2005第12条に基づき、EFSAは、殺虫剤の有効成分であるカルボキシンについて、欧州内向けに確立された現行の許容残留基準値(MRLs)の審査を実施した。植物、加工農産品、輪作作物および家畜においてカルボキシンの残留が生じているかどうかを調べるため、EFSAは指令91/414/EECの枠組みの中で得られた結論や加盟国が作成した欧州認可書(裏付けとなる残留データが含まれている)における結論を検討した。入手されたデータの評価に基づき、MRL案が導出され、消費者に対するリスクの評価が実施された。規制の枠組みの中で求められるいくつかの情報が欠落しており、また、消費者に対するリスクは既存の欧州のMRLsでは除外することはできない。したがって、消費者に対するリスクの評価は示唆的なものにすぎないとみなされ、EFSAが導出した全てのMRL案には、リスク管理者によるさらなる検討がなおも必要とされる。さらに、消費者の暴露を低減する方策も考えられなくてはならない。