食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

朝食を食べない習慣は動脈硬化に関連づけられる

Regularly skipping breakfast linked to hardening of the arteries
Wednesday October 3 2017
https://www.nhs.uk/news/food-and-diet/regularly-skipping-breakfast-linked-hardening-arteries/
「朝食を食べないことは心臓の不健康状態と関連がある可能性がある」と英国大手日刊紙Guardianは報道している。スペインの研究者は、朝食を定期的に食べない人は、プラークとして知られる脂肪性沈着物の増加のため動脈が硬化や肥厚を起こし、アテローム動脈硬化症になる可能性が高いということを発見した。
アテローム動脈硬化症は、たいてい最初は目立った症状はないが、悪化すると最終的には心臓発作や脳卒中のような命に関わる問題につながり得る。
研究者は、心疾患でないと思われる約4,000人の中高年の銀行員の朝食習慣と動脈の健康状態を調べた。朝食を食べなかった人は、少なくとも1日の1/5のカロリーである朝食−1日推奨摂取量が2500キロカロリーとされる成人男性の場合、500キロカロリー以上−を食べた人に比べて、プラークを有している可能性が高いことが判明した。
研究では、時間が経つと被検者の動脈にどのような変化が起きるかを調べるため、被検者の追跡調査を実施する予定である。
この研究では、朝食習慣と動脈の健康状態とが同時期に評価されたので、朝食を食べないことが直接、動脈の健康状態に影響していたかどうかはわからない。また、朝食を食べないことは、喫煙をすることが多かったりBMIが高くなったりするなど、他の行動においても不健康な傾向のある人々に共有されている習慣であるように強く思われた。
もし体重を減らそうとしている場合、朝食を食べないことは魅力的な選択肢に思えるかもしれないが、その日それ以降の時間に不健康なお菓子を食べたり、過食になったりするならば、それは逆効果である。