食品安全情報blog過去記事

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意見等

  • 花粉と花蜜の残留農薬データの収集と分析―最終報告

Collection and analysis of pesticide residue data for pollen and nectar – Final Report
20 October 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1303e
農薬の残留レベルは、花蜜の方が花粉よりも統計学的に有意に低かった。植物別では、アブラナにおける残留レベルが、ファセリア・タナケティフォリアや他の種類の農作物におけるよりも、花粉についても花蜜についても高かった。花蜜や花粉における単位散布量当たりの残留農薬濃度(RUD)は、農薬によって違いがみられた。農薬の水溶性やKocと花蜜における残留レベルとの間には、弱い正の相関が認められたが、花粉ではそのような相関は認められなかった。農薬の消失時間については、花蜜や花粉における値と土壌や水中における値との間で相関性は認められなかった。

  • 採卵鶏用飼料添加物としてのRONOZYME® WX (エンド-1,4-β-キシラナーゼ)の安全性と有効性

Safety and efficacy of RONOZYME® WX (endo-1,4-β-xylanase) as a feed additive for laying hens
EFSA Journal 2017;15(10):5020 [8 pp.]. 20 October 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5020
RONOZYME® WXは鶏肥育用、離乳仔豚および豚肥育用の飼料添加物として使用認可されているエンド-1,4-β-キシラナーゼを含む添加物である。FEEDAPパネル(動物用飼料に使用する添加物および製剤または物質に関するEFSAのパネル)は、2012年に安全性と有効性に関する見解を示し、2016年には申請者が提起した生産用菌株の変更に関しても見解を表明した。それらの見解においてFEEDAPパネルは、この製品を飼料添加物として使用しても消費者の安全性や環境への懸念を生じることはないと結論した。RONOZYME® WXの新しい用途によって、この結論を変えられることはない。申請者が提出した許容試験の結果から、飼料1 kgにつき100 単位(FXU: Farvet Xylan Unit)の推奨用量において、採卵鶏に安全だと結論した。有効性については十分な証拠がなく、結論を導けない。

  • トリフロキシストロビンの農薬リスク評価についてのピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance trifloxystrobin
EFSA Journal 2017;15(10):4989 [29 pp.]. 20 October 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4989
リンゴ、洋ナシ、ブドウおよびイチゴにおける防カビという、トリフロキシストロビンの典型的な使用形態における評価に基づいて、結論が導かれた。規制目的のリスク評価に適した信頼できるエンドポイントは提示されている。しかし、規制の枠組みのなかで求められる情報が不足していたため、懸念が確認された。不足している情報については一覧にまとめた。