食品安全情報blog過去記事

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査察報告

2017-6247 - Report of a One Health country visit to Luxembourg to discuss policies relating to antimicrobial resistance - Luxembourg LU
30 October 2017
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6247
欧州疾病予防管理センター(ECDC)と欧州委員会の保健衛生・食の安全総局(DG Sante)は、2017年5月29日から6月2日まで、抗菌剤耐性(AMR)について議論するために、合同でルクセンブルグの地方を視察した。この視察は、所轄機関の招きに基づいて行われたもので、彼らは、ヒト、動物および環境(生態系)の健康を一つのものと捉えるOne Healthの視点に立って、AMRに関する国家行動計画の展開に支援を求めていた。全般的に、今までAMRへの意識を高めるために行われてきた活動は貧弱であると、報告では結論付けられている。 得られたデータでは動物における抗菌剤の使用は比較的少ないことが示唆されているが、近隣加盟国で獣医が農業従事者に提供した抗菌剤の量がデータに含まれていないことから考えると、全使用量は少なく見積もられていそうである。抗菌剤の使用削減やより節度ある使用を促進したり、極めて重要な位置づけにある抗菌剤の使用状況をより詳細に調査したりする行動はあまりとられていない。所轄機関がわずかなAMR調査データしか入手できる状態に無く、特にペットに関しては全く入手できていない。AMRに関して将来策定される計画や国行動計画を完成させるという観点から、本報告書では、実施可能なこれからの行動について様々な検討事項を概括して示した。