食品安全情報blog過去記事

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その他

  • EUはグリホサートの使用を巡って分裂

EU split over use of major weedkiller glyphosate
9 November 2017
http://www.bbc.com/news/world-europe-41928007
EUの投票は問題を解決できなかった。
5年の認可更新案に賛成の投票をしたのは28ヶ国中半分のみで、EU上訴委員会がこの問題の解決を試みる。英国は賛成の14ヶ国のうちのひとつでフランスやイタリアなど9ヶ国は反対、ドイツなど5ヶ国は棄権した

Glyphosate and the Regulatory Failure of Precaution
Posted by riskmonger on November 9, 2017
https://risk-monger.com/2017/11/09/glyphosate-and-the-regulatory-failure-of-precaution/
欧州の規制への予防原則の使用は失敗であることが証明された。欧州人への良いガバナンスを提供することに失敗し、欧州委員会が約束した「より良い規制」は砂上の楼閣であった。何故EUの植物動物食品飼料に関する常設委員会(PAFF)がグリホサートの認可更新をできないのか?それは欧州の馬鹿げたハザードベースの予防原則的規制の考え方による。
グリホサートに関する乱打戦
グリホサートへの攻撃は多様な集団から来る
・反モンサント、反企業、反グローバリゼーション無政府主義者
・オーガニック食品産業ロビーに支援されたナチュロパス
・恐怖を売る活動家ジャーナリスト
・反GM活動家
・反科学活動家
欧州委員会内部のEC改革派
・この古い特許の消失した技術の代わりのものを売りたい企業
グリホサートを援護するのは農家や少数の化学企業や正直な規制科学者のみである。何故こんなに毒性の低い除草剤の単純な更新が政治的議論になったのかは、単純に言うと欧州の予防原則の規制のためのツールとしての弱点による
どうしてこんなに劇的に失敗したのだろうか?
(以下見出しのみ)
予防の万能薬
ハザードベースの目くらまし
欧州の農家だけの問題ではない
欧州エリートが再びアフリカを苦しませる
盲目が盲目を導く
他の方法があるか?

Fake News On CBC? Who Funds This Nonsense?
Nov 8 Kevin Folta
https://kfolta.blogspot.jp/2017/11/fake-news-on-cbc-who-funds-this.html#!/2017/11/fake-news-on-cbc-who-funds-this.html
政府のニュース機関が政府による科学的安全性の決定を覆すための虚偽の情報を広めるとき、その役割を再評価すべきだろう。2017年11月6日のインタビューは事実の恥ずべき歪曲である。
いつものように、問題のテーマはグリホサートである。
CBCニュースはこの除草剤を「動物の臓器に病気をおこす」と宣言した。これはもと科学者で今は嘘情報を広めているTheirry Vrainによる主張である。
記事は最初から嘘である。「グリホサートは我々の全ての臓器に蓄積する」とTheirry Vrainは言う。そんな根拠はない。彼は虚偽の情報を拡散するためにかつて政府に勤めていた科学者であり学位をもっていることを利用している。彼の主張に新しいものはない。
以下略
NHK報道特集みたいな?)

U.S. drug agency to toughen stance on illicit fentanyl analogues
November 10, 2017
http://www.reuters.com/article/us-usa-justice-opioids/u-s-drug-agency-to-toughen-stance-on-illicit-fentanyl-analogues-idUSKBN1D92RI
DEAは違法フェンタニル類似体をSchedule 1に分類すると発表した。これによりヘロイン同様に所持・販売・製造が犯罪となる。
合法的に処方されるフェンタニルは現在Schedule IIに分類されている。

  • ファクトチェック:ショッピングカートに残ったフェンタニルで過剰使用になる可能性がある?

Fact check: Can you overdose from fentanyl left on shopping carts?
November 9, 2017,
https://www.cbsnews.com/news/fact-check-can-you-overdose-from-fentanyl-left-on-shopping-carts/
今週、ショッピングカートに残ったフェンタニルの危険性に関する警告が大量に出回った。しかし専門家はその主張がどのくらい正しいのか疑っている
アーカンソー州のLeachville警察省が、フェンタニルのような恐ろしい薬物が残っている可能性があるので顧客に対してショッピングカートの持ち手を握る前に常に拭き取るように、と言った。しかしChad Saboraによるとショッピングカートの持ち手に残った薬物で過剰使用になるのは不可能だという。Christopher Hoyte博士は不可能とまでは言わないが極めてありそうにない、という。
Leachville警察のもとの投稿は法の執行者とファーストレスポンダー向けマニュアルに基づくものである
フェンタニルはないけどカルフェンタニルならあり得るとか?)

  • PFASに暴露されたHMAS Albatrossの職員は血液検査をすべき、Lee Rhiannon議員

HMAS Albatross personnel exposed to PFAS should have blood tests - Senator Lee Rhiannon
http://www.southcoastregister.com.au/story/5047970/greens-senator-calls-for-blood-testing-for-albatross-personnel/
緑の党のLee Rhiannon議員がHMAS Albatrossの軍の関係者は「有毒消火剤」に暴露された可能性があるので血液検査をすべきという
ちょうど今週NSW環境保護庁がShoalhaven川でつかまえた魚を食べることについての予防的助言を出したところである

防衛省
PFAS Investigation & Management Program
http://www.defence.gov.au/Environment/PFAS/

Hemp is on the menu at Adelaide cafes
Jessica Galletly November 10, 2017
http://www.news.com.au/national/south-australia/hemp-is-on-the-menu-at-adelaide-cafes/news-story/9eb03c532243199a2a91bb11a4beb0c4
次のスーパーフードの大流行にエンジン全開
大麻の実を食べることが合法化された。THC含量が少ないため、種子やオイル、粉末として食べられる

B.C. to bolster service to test drugs for fentanyl
https://beta.theglobeandmail.com/news/british-columbia/more-than-1100-overdose-deaths-in-bc-in-first-nine-months-of-2017/article36891941/?ref=http://www.theglobeandmail.com&
ブリティッシュコロンビアは人々が購入したストリートドラッグにフェンタニルが入っているかどうかをチェックするサービスを拡大する。
最新データでは今年9か月で違法薬物による死亡は1103例が確認されていて年間合計は2000年代の7倍程度になると予想される

  • 英国政府は次の科学アドバイザイーを指名

Natureニュース
UK government appoints next chief scientific adviser
Elizabeth Gibney 08 November 2017
https://www.nature.com/news/uk-government-appoints-next-chief-scientific-adviser-1.22956
製薬会社のもと所長が英国のEU離脱のナビゲートを助ける
グラクソスミスクラインの研究開発部長のPatrick Vallanceが主任科学アドバイザーに指名された。Vallanceは臨床薬理学者でかつてUniversity College Londonの医学部長だった。2018年4月からMark Walportの後任となる。Walportは政府を離れて新しい資金団体UK Research and Innovationのトップになる。
英国のEU離脱にあたってVallanceの大学と企業の両方での経験が大きな価値をもつだろう。Vallanceにとっては現在の基本給78万ポンドが16-18万ポンドと相当減ることになる