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食品添加物としてのアルギン酸およびそのナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム塩(E 400–E 404)の再評価

Re-evaluation of alginic acid and its sodium, potassium, ammonium and calcium salts (E 400–E 404) as food additives
EFSA Journal 2017;15(11):5049 [57 pp.]. 10 November 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5049
アルギン酸とその塩(E 400–E 404)は、EU食品添加物として認可されている。EU法の下で再評価される特定の食品添加物に適用されるリスク評価の概念的枠組みに従った審査の結果、パネルは、アルギン酸とその塩(E 400、E 401、E 402、E 403、E 404)には許容一日摂取量(ADI)の数値設定は必要なく、食品添加物としてアルギン酸やその塩を報告されているような用法で使用している場合の暴露評価を詳細に行ったところ、そうした暴露量で安全上の懸念は生じないと結論した。パネルはさらに、乳幼児と幼い子供における食品添加物としてのアルギン酸やその塩への暴露量は、これらの年齢集団では副作用が発生する可能性があるため、治療に用いられる用量以下であるべきだと結論した。パネルはまた、「特別な医療目的のための処方食と乳児用の特別な粉ミルク」(食品区分 13.1.5.1)や「1999/21/EC指令に定義されている特別な医療目的の乳幼児用処方食」(食品区分 13.1.5.2)におけるアルギン酸とその塩の使用に関しては、得られたデータからはアルギン酸とその塩の安全性を適切に評価できないと結論した。