食品安全情報blog過去記事

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市中流通卵、検査項目拡大適用で収去、検査結果

2017-11-08 農畜産物安全課
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&seq=39438
□韓国政府は、8月の殺虫剤卵事件をきっかけに、卵の安全管理強化のため、10月10日から殺虫剤検査項目を拡大(27種→33種)*し、この拡大した検査項目を適用して、自治体と合同で伝統市場、オンラインショッピングモールなど脆弱地帯を流通する卵について収去‧検査を実施中である。
*検査項目: 既存27種に6種を追加して計33種に拡大。特に既存27種中フィプロニルなど2種の殺虫剤に対しては家畜の代謝過程で発生する代謝物質(ピプロニルスルホンなど)も検査するように検査方法改善
□市中流通卵449件については検査において殺虫剤は検出されていないが、8件の農家(全北4ヶ所、全南1ヶ所、慶北3ヶ所)で生産された卵でフィプロニルの代謝産物(フィプロニルスルホン)が検出*(0.03~0.28mg/kg)され、不適合と判定された。
*卵のフィプロニル(代謝産物であるフィプロニルスルホンを含む)の残留許容基準: 0.02mg/kg * 11.8現在449件中80件は検査中である
□特に今回の検査は、去る8月の殺虫剤卵事件をきっかけに国民の健康および安全のために細かい卵安全管理が必要だとみて既存検査法を国際基準などで補完したことにより、検査項目拡大と共に家畜の体内代謝過程を経て生成される代謝産物(フィプロニルスルホンなど)も初めて検査項目に追加して実施したことに意義がある。
□今回の検査結果で、フィプロニルの元化合物無しで代謝産物だけ検出されたことを見ると、これまでの農家に対する指導・検査を通じてフィプロニルの不法使用は減ったが、過去フィプロニルに暴露された結果フィプロニルの代謝産物が卵に移行したことが推定され、現在原因調査中である。
○一方、これまで得られた評価資料を総合的に検討してみれば、検出されたフィプロニルスルホンの最大含量として0.28 mg/kgを仮定した場合、それは健康に危害を起こす程度ではない。
□政府は検査結果に対する措置として、不適合の8件の農家で保管された卵および流通中の卵を自治体と合同で全量回収‧廃棄し、追跡調査などを通じて流通を遮断している。
○また、不適合卵が使われたお菓子‧パンなどの加工食品は、暫定流通‧販売中断措置とした後、回収検査を通じて殺虫剤成分が基準超過検出される場合、回収‧廃棄措置とする方針である。
*商業施設などの販売店、飲食店、集団給食所、製造加工業者に不適合農家出荷卵情報を提供し、不適合判定卵の流通遮断措置を取る。同時に、該当の農家に対しては出荷を中止して3回連続検査など強化された規制検査を適用することはもちろん、疫学調査を通じて検出原因の把握および農薬不法使用が確認された農家には制裁措置を施す。
□政府は、農家管理のために、拡げられた検査項目33種および登録農薬商品名を自治体や生産者団体などに提供し、殺虫剤に関連した農家の指導‧広報を実施しており、今後も強化を継続する計画である。
*全羽調査以後、生産者団体、関連機関、地方自治体が、殺虫剤に関連した留意事項、使用基準などについて、広報物3万2千件、集団教育4千人、農家訪問広報3.5千件、メール9万3千件、案内物11万5千件、電話などでの予備視察を4千件以上実施(11.7.現在)
□政府は不適合農家の卵を購入した消費者には販売または仕入先に返品してくれるように要望している。
○不適合卵関連情報は、食薬庁ホームページ(www.mfds.go.kr)と食品安全国ホームページ(foodsafetykorea.go.kr)に国民が探しやすいように公開している。
−同時に、네이버(ネイバー)、다음(ダウム)などのポータルサイトの検索ウィンドウで殺虫剤卵などを検索した後『食品安全国』のショートカットを利用すれば不適合卵を確認することができる。
*殺虫剤卵検索→食品安全国『殺虫剤検出卵確認』ショートカット→卵殻番号または農家名や住所入力
□政府は、国民食生活安全のために、関係省庁合同食品安全管理改善T/Fを中心として食品安全管理全般に対する改善対策を準備する。