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採卵鶏農家の卵検査の結果、不適合な卵の回収・廃棄

2017-11-22 農畜水産物安全課
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=2&seq=39511
□10月から卵における殺虫剤の検査項目を27種類から33種類に増やし、採卵鶏農家の検査を実施中。
○4農家(忠清南道2ヵ所、慶尚北道2ヵ所)で生産された卵において、殺虫剤は検出されなかったが、フィプロニルの代謝産物(フィプロニルスルホン)が検出(0.03~0.11mg/kg)され、不適合判定*となった。
卵のフィプロニル(代謝産物であるフィプロニルスルホン込み)残留許容基準: 0.02mg/kg
○不適合4個農家で保管及び流通中である卵は自治体と合同で全量回収‧廃棄措置して追跡調査などを通じて流通を遮断している。
−また、該当の農家に対しては出荷を中止して3回連続の検査など強化された規制検査を適用することはもちろん、疫学調査を通じて検出原因の把握に努め、農薬不法使用が確認された農家*は制裁措置とする。
11.20日現在で、告発措置の農家は9件、過料処分の農家は14件となっている
□政府は産卵鶏農家に対する管理を強化するために不定期検査を優先順位*を決めて以前不適合であった農家から実施しており、これを通じて危害要因を管理して行く計画である。
*以前不適合農家、点検時異常農家、その他の農家の順で検査
○同時に、農家の管理のため、拡げられた検査項目33種およびその登録農薬商品名を自治体や生産者団体などに提供して、殺虫剤に関連した農家の指導・広報を今後も持続強化する計画である。
□今回の検査結果を見ると、フィプロニルの不法使用は減ったが、過去に使ったフィプロニルがフィプロニルスルホンに転換されてニワトリが暴露されたと推定され、原因調査中である。
○専門家協議会(11月15日)では、多くの可能性があるが、一部の農家の畜舎環境にフィプロニルスルホンが長期間残留し、それにニワトリが持続的に暴露され、卵で検出された可能性が高いと推定された。
○これを受けて政府は生産者団体と協力し、採卵鶏農場の畜舎環境でフィプロニルスルホンが残留しないようにこれを除去する方案*を農家の検査と並行して推進することにした。
(例)ソーダ過酸化水素(H2O2)を活用して畜舎内のフィプロニルスルホンを除去する方式がオランダで模範的に採用されている
□政府は殺虫剤使用の原因になるワクモの防除策を改善するため、家禽農家ダニ管理マニュアルを作成して配布し(11月)、ダニ防除のための共同防除モデル事業(‘18年)、新薬の登録・開発(’18年)など、ワクモ防除方策も支障なく推進する計画である。